2024年1月21日にヘルマン・ヘッセ「シッダールタ」を読了しました
「デミアン」で初登場した仏陀の名前、ヘッセは仏教にも関心を寄せているのか…。
と思っていたら、解説によると、「シッダールタ」の執筆を始めるまでにインド思想を20年も研究していたそうで💦
詩を訳しているかのような文章で、若干、読みづらい。
シッダールタが沙門の最長老に示した術は、「デミアン」に通じるものがある気がします。
また、シッダールタが仏陀の元を離れ、歩みながら思索を深めて孤独に向き合うところは、ヘッセの多くの作品に通じるものが…。
シッダールタが金持ちになってから、徐々に堕落していく過程を読んで、小野不由美「十二国記」で善政を敷いていた王が徐々に悪政を行うようになる…という話を思い出しました。
しかし、ゴータマ・シッダールタが釈迦もしくは仏陀の本名だと思っていたので、てっきりお釈迦さまの生涯を描いているのかと思いきや…。
多分、ゴータマとか覚者と書かれている人がそうで、同姓の別人のようだけど、それにしては似た生涯?いや、そうでもない??
とりあえず、分かったような分からないような、でも多分、「分かる」必要はないのかなと思いました。
言葉に重きを置いておらず、どれだけことばを尽くしても正しく伝えられないというのが前提のようなので。
これが悟りの境地なのか…。