202367日に桐野夏生「路上のX」を読了しました照れ

神さまを待っている」繋がりで、更にキツい本。


少女たちは「モノとして扱い、性的に消費し、とことん搾取(解説より)」される対象な上、若さを失った(=男からすると商品価値が落ちた)女からも攻撃の対象となる

お姫様とジェンダー」のお姫様と魔女の構図にピッタリ当てはまります。

親からのネグレクトや性的虐待から逃れるために家を出れば、そこでもDVJKリフレ、買春、レイプなどの危険に溢れていて、本当に恐ろしい。

18歳未満は22時以降、お店を利用できないというのは、帰れる家、寛げる家庭があるという前提なんですよね。

禁じることと、帰れない子たちを守ることを同時に考えないといけなかったんだろうと思います。

でも、自分自身、遅い時間に子どもだけで外にいるのを見ると、家に帰らない子たちを否定的に見ていました。


私のような人に特に読んでもらいたい作品でした。