2023年6月2日に畑野智美「神さまを待っている」を読了しました
「女たちの避難所」で遠乃が、最悪キャバ嬢でもいいから働きたい、と言っていたので。
「貧困というのは、お金がないことではない。頼れる人がいないことだ。」
そして、解説にある「“頼れる人がいない”というのは、“周りにそういった存在がいない”ということだけでもなく、手を差し伸べてくれる人がいるのに、“頼ることが出来ない自分”ということも含まれるかもしれない。」
因みに、解説は女優で、NHKの朝の連続テレビ小説「らんまん」で万太郎の姉を演じている佐久間由衣ちゃんでした。
愛の思考が、全ては自分が悪いからだと閉じていって、何もかもが悪いようにしか考えられなくて、どんどん八方塞がりに。
私は愛ではないし、その環境にいないから、そんな風に考えるな!何でそんな風に考える?と思うけれど、もし当事者であれば、そうなってしまうのかも。
「望みを持った先には、いつも必ず『絶望』が待っていると、決めつけて」生きていないと、裏切られた時に立ち直れないという気持ちは分かる気がする。
雨宮のように、力強く「一人で考えて決めるな」と言ってもらえたら、安心できそう。
そして、雨宮や千鶴や上谷や和泉たちのように、自分にできることを探して実行できるのは素晴らしいことだなと思う。
私もそうなれたら良かったのに。今からでもなれるかな…。