続き…
何にもない真っ暗な道を歩いていると(今考えると本当に怖いモノ知らず)
灯りを見つけました
ボードには「CHICKEN」と書かれておりました
まるでアメリカのロードトリップとか
昔の映画で観るシーンのような
18歳のわたくしはCHICKENと言えば
ケンタッキー・フライド・チキン
そして中に入ると無愛想なおじさんが
「ハウメニ~」
というので、3ピースくらい食べちゃえるなと思い
「スリープリーズ」
と自信満々に答えた後、なんと渡されたのは‥
丸ごと鶏 3匹
そして思ったのです
重い…
(スーツケースを下せたばかりなのに
また重さループ地獄)
おじさんは何か言ってましたが、
もうわからん
(というか、英語わからんし)
そして3匹を連れてドミトリーに戻り
キッチンで開けると
チョーグロテスクな
鶏さんそのまんま
既に夜中でした。
キッチンには誰もおらずフォークとかナイフとかどこにあるのか使っていいのかもわからない
しかしお腹が減ってどうにかなりそうだったわたくしの取った行動は
とりあえずむしゃぼりつく
*むしゃぶりつ‐く
(辞書引用:力をこめて激しい勢いで、とりつく)
夜中に一人で3羽をそのまま
むしゃむしゃ食べる
マジで自分の本能にびびりながら
恐怖映画でした
(その後しばらくチキンは食べれなくなりました‥)
そして二段ベッドのスーツケースの上で寝るのでありました
続