年末から腰痛に悩まされていた母でしたが、最近だいぶ良くなってきました。
11年ぶりに人工股関節の検診にも行き、信頼している先生から「良好です。100歳まで保ちますよ!」と言っていただいたことで、さらに気持ちが上向いたようです。私や妹が「家にこもっているよりもデイサービスにでも行ってみたら?」と勧めても、なかなかその気にならなかったのですが、自ら「行こうかな?」と言い出しました。
さっそくケアマネさんにいくつか紹介していただき、母、私、妹の3人で見学に行ってみました。
その日はたまたま月に一度のお楽しみレクだそうで、AKBの曲に合わせた体操をしていました。頭には運動会の鉢巻を模した赤いリボンを付けて。
椅子に腰掛けたままの体操ですが、皆さんとてもお元気そうな様子でした。でも、案内してくださったスタッフの方によれば、半分以上の方が要介護だと言われました。室内でも杖が必須で、屋外を歩くのもままならない母は要支援です。要介護認定は取れていません。
要介護と要支援の境は何なのか?
簡単に言ってしまえば、「痴呆か、痴呆ではないか。」です。身体の機能がかなり衰えていても、頭がしっかりしている限りなかなか要介護とはなりません。
母は、施設に到着して30分ほどで「今日はありがとうございました。そろそろ失礼します。」と言って、さっさと帰り支度を始めました。気に入らなかったようです。
私もデイサービス見学は初めてでしたが、なんと言うのかなあ?いろいろ複雑な気持ちになりました。
仮に私が母だとして、ここに通うとしたら。
スタッフの明るさ、テンションの高さ。
ちょっと疲れちゃうかも。
赤いリボン。
嫌だ。付けたくない。
利用者の半分以上は痴呆がある。
相手に合わせないといけない?そもそも会話は成り立つのかな?考えただけで気が滅入る。
頭がしっかりしているお年寄りにしてみたら、幼稚園生のような扱いは受け入れ難いと思うのです。例えば、英会話とかパソコンとかのプログラムがあったっていいんじゃない?と思うのだけれど。そういうことがしたければ、一般のカルチャースクールへどうぞということになるのかな?でも、現実問題として母のように移動が困難な人には、そういう選択は難しいのですよ。
デイサービス見学後、母の気持ちは下がり気味です。来週もう2ヶ所見学予定なので、気にいるところがあるといいのですが。