チョコ号、ありがとう | 終の棲家ができるまで

終の棲家ができるまで

50代半ばにして突然の家作り!
悩みながら、わくわくしながら、完成までを記録します。

セレナから軽自動車に乗り換えを決めました。日常の買い物と動物病院への通院くらいしか使わず、10年半の走行距離はわずか2万キロ。調子はすこぶる良いので、まだ買い替えはもったいないかもと思いつつ、思いきってダウンサイジングすることにしたのです。


8月予定だった納車が、急に2ヶ月近く早まりました。この1週間で書類を揃えたり、残金を振り込んだりバタバタでした。


3列目シートはずっと跳ね上げたままで物置代わりになっていました。大きな脚立やテニスラケット等すべておろしてスッキリです。


空っぽになった車内を見てたらいろいろなことを思い出して、ちょっと切なくなりました。このセレナに一番多く同乗してくれた家族はチョコでした。


チョコが7才の時、横浜から湘南に引っ越しました。引っ越してから1ヶ月間、散歩に出るたびに、チョコは玄関からセレナの助手席ドアに直行しました。私の顔を見上げる目が「横浜に帰りたい。」と語っていました。

チョコは新居への引っ越しのために、お気に入りの散歩コースやたくさんの友達を失ったのです。人間の都合に巻き込んでごめんね、チョコ。


病気が進行してからは毎週のようにセレナで通院しました。

突然の心臓発作の後、最期に心臓が止まったのは2列目シートのパパの膝の上でした。江ノ島の夜間救急で蘇生が叶わず、チョコを乗せて帰りました。夜中の江ノ島は、いつもの賑わいとはまったく違う様子でした。車のいない道、誰も喋らない車内、現実感のないチョコの最期。今も心に残る、その夜のイメージは「空っぽ」


車に様々な思い出を重ねる人は多いのではないでしょうか?何でだろう?

先日、10年以上使っていた炊飯器を買い替えました。まだまだ使えるのでもったいないかな?という気持ちは少しあったけど、思い出が〜とセンチメンタルになるほどではありません。毎日美味しいご飯炊いてくれてたのにね。炊飯器も車も同じ「道具」なのにね。

炊飯器にしてみれば、車よりよっぽど家族に尽くしたのに!と言いたいところでしょう。


今日はチョコ号最後の6ヶ月点検です。

下取り後、もうこの古い車には誰も乗ることはないのかもしれませんが、ピカピカにしてもらって送り出そうと思います。