義母所有の分譲団地に住みながら、漠然といつかは家を買わないといけないかなあ?と思っていました。
夫は2人兄弟の長男、私は3姉妹の長女。どちらかの親と同居するという選択肢もありました。どちらの家も十分な広さの土地があったので、敷地内同居も可という恵まれた環境でした。
でも、私達夫婦は30代。親達も60代。まだどちらかの家を「取る」という選択はできませんでした。
そんなある日、目に入ったのが新築マンションの広告でした。当時はバブル崩壊直後で、大手企業が社宅を手放し、その跡地にマンションが次々建設されました。我が家が最初に購入した家も、そんな物件のひとつでした。
我が家が戸建てではなくマンションを選んだ理由はいくつかあります。
① 戸建ての方が高額だったから。
② 将来、売るにしても貸すにしてもマンションの方が良さそうだと思ったから。
③ 家の管理が楽そうだから。
特に③は、子供の頃から聞かされていた樹々の剪定や草むしりに対する母の愚痴が影響していました。
購入したマンションは、横浜市内、駅から徒歩8分、72平米、3LDKでした。
この広さならもうひとり子供が増えても十分だろうと考えたのは、50平米の団地にも4人家族がたくさん住んでいることを知ったからでした。
でも子供が中学生になると身体も大きくなり、物も増え、狭さにストレスを感じるようになったのです。
【③に続く】