(今年も七夕がやってきますね!
という事で再掲ですf^_^;)
「世界は目で見えている
大きさの百倍も千倍も
広いんだぜ!
それに比べりゃコワイ
夢も、見えない鎖も、
ハデな超能力も小せえよ!
ごくごく一部だよ!」
(引用元:七夕の国、南丸洋二)
「七夕」って、
織姫と彦星
という恋人達の
逢瀬かと思ってたのですが、
実は引き離された夫婦の話だったんですね。
全然知らなんだ。ホエー(゚ロ゚;)
てな訳で、
皆様いかがお過ごしでしょうか?
こんばんみ、
今年の願いも「気候の安定化」な
よっしーです。
さて、
今日は、久しぶりに
漫画書評チックな、二次元ヲタクブログを
書いてみます。
といっても、
七夕にひっかけた
内容なので、そう思い入れの
強い内容ではないです。
んで、
本日紹介するのは、
岩明均 『七夕の国』
どんな内容かの前に、
この岩明均さんという作者は、
知性というか、
人間性というものが
非常に光る漫画を書かれる
作者さんだと個人的には思ってます。
何故かと言えば、
以前にも、「人間」という種を
深く考察した傑作、「寄生獣」や、
ヘウレーカ、や
ヒストリエ、
といった、
古代史を描く
歴史浪漫のような
作風もこなす稀有な作者
さんだからです。
んで、
その岩明氏の
日本民族史と
未知との遭遇をミックスさせた
SF歴史ミステリーな傑作が、
『七夕の国』
なんです。
読み進めますと、
主人公の些細な異能力が、
何ゆえ
残存しているのか?
何ゆえ
何世代にもわたって
引き継がれているのか、
といった
謎が解読されるように描く手法で語られ、
この辺のストーリーテリングは
なんとなく作風やテーマの方向性は
違えど、映画の「トリック」を彷彿とさせ、
面白く読み進める事が
できます。
(ただ、最期のオチは賛否両論かもですが…)
コミックス4巻と
コンパクトに纏まって
いるため、面白い謎解き本
としての評価は出来ますが、
ストーリー漫画としての出来は、
「寄生獣」に少しだけ劣る感じです。
多分に
これは、ハラハラドキドキの
エピソードを重ねて進む「寄生獣」
に対し、
本作は謎解きのみに注力した、
ドラマ性に欠けるストーリー展開のせいですかね。
でも、
矢追純一や韮澤さん
トンデモテイスト+都市伝説、
それに歴史と科学の検証好き
な方にはお薦めの漫画と言える
かも知れません。
「信じるか信じないかは、
あなた次第です…」
からネ。
「七夕の国」には、
待てど暮らせど、待ち人来たらぬ
もどかしい想いを、上手くSF漫画に仕上げた
真価が有る、と思います😊🛸👽