(2019/4/27執筆)

今日4/27は、
「哲学の日」という事で
便乗して再アップ。なので、
スルーオッケーです🙆‍♀️🙆‍♂️。(苦笑)







―シンイチ…
 「悪魔」というのを本で調べたが…
    いちばんそれに近い生物は、やはり
          人間だと思うぞ―

 (引用元:岩明均
           「寄生獣」)






そういや
エロ漫画ってモノに
初めて遭遇したのは
近所の河原だったなぁ。
これも一つの出会いだったよなぁ(笑)。




こんにちみ、よっしーです。




さて、
今日は、
映画化された
マンガの中で、
そこそこ実写化
されてたけど、それでも
原作者の意図は正しく具現化
されてなかったマンガにどんな真価が
あるか書きしるしてみましょう。




アメブロにはそぐわない
コアでマニアックな内容ですが、




これも自分の構成要素。




サブカルチャーに理解のある、
好きな方だけ以後、読んでみて下さい。









  「寄生獣」。










※YouTubeアップ主様お借りしました。
m(_ _)m




このセンセーショナルな漫画に
遭遇したのはかれこれ28年前に遡る。




冒頭には下記の書き出し。





―地球上の誰かがふと思った

『生物(みんな)の未来を

 守らねば……………』―




明らかに
エコロジカルなものを
連想させる書き出しで、
なあんだ、単に奇をてらった
超自然現象でも扱った漫画かな?





なんて調子で
読み始めたが最後、
スプラッタな描写とは裏腹に、
グイグイと物語の世界に引き込まれて
しまう麻薬的な魅力がこの漫画には
有りましたよ。






―――――――――――――






主人公、
泉新一は
普通の高校生であったが、
ある日、突然右手に寄生生物が
侵入してしまい、右手を乗っ取られ、
以後「ミギー」と名づけた寄生生物との数奇な
運命に翻弄される共同生活が
繰り広げられていきます。





この手の人外生物との
未知との遭遇ストーリーは、
ある種、荒唐無稽な設定なので、
いまいち感情移入し辛いものなのです。






しかし、
この「寄生獣」は、
緻密な心理描写とストーリーで、
そこはかとなくリアルを感じさせてくれます。





それは、
作中に登場する
寄生生物が、非常な
人間臭さを伴って後々
進化してくる過程に、ある種の
神々しさを感じてしまうからだろう。





あ、こういう生き物、
アマゾンの奥地とかに、
もしかしたら地球のどっかに
居るかもしんねーな、という、
恐怖と畏敬の念みたいなものが芽生えてしまう。






それほどまでに、
この漫画は秀逸なつくりになっています。






中でも、
自分が興味を
ひかれたのは、寄生生物が
ネットで活動する自分達と同じように、
名前(ニックネーム)などには執着しないという所。





   「名前など記号、

         どうでもいい。」




と割り切る
様子が、ネット社会と
だぶる所があって、
目的(人間の捕食)のみ
遂行する姿勢が、顔の見えない
(顔の無い)寄生生物と、人間の中にも
いるであろう怪物のような輩を想起させて
妙にリアルで怖いのだ。







実際、作中にも
寄生生物の信号をキャッチできる
殺人鬼が登場してくる辺り、
「真に怖いのは人間」というテーマを
暗に示しており、物語を読み進めていくと
冒頭のミギーの台詞に、はたと気付かされる。





   「人間って、一体何なのだ?」と。





と同時に、
異生物と繰り返される闘いの中から
「人間はかくも残酷な生き物である」という
作者のメッセージにも気付かされる。

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人間という種を
真正面から見つめなおす
機会をくれたこの漫画は、
当時の思春期真っ只中でオナニー三昧(今でもか)な
自分の幾多の邪念を、




カタルシスをもって諭してくれた、
人生の教科書とも言える内容でした。






名実共に『傑作』な漫画ですよね。






読んでない方は是非、
ご一読される事をお薦めいたします。





自分は、
異形の者とのバトル漫画で
ここまで哲学を感じさせた作品に、
いまだかつて出会えておりません。





多分、この漫画を超える漫画は、
今後も現れないかもしれませんね。








「寄生獣」、この漫画には、
人間は、何人たりとも、他の生命を
奪わずには生きられないという真実を
教えてくれる真価があると思います。







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