お天気の良かった大型連休のとある日。

都内の某超有名公園に4歳娘と一緒にお散歩に行った日。

カラスノエンドウを見つけて、立派なお豆が成っていたので娘が「豆ご飯にする」と言って時間をかけて集めているのを横目に見ながら、私はいつも通り身近な昆虫探しにいそしむ。

「お母さん!」と呼ぶ声がしたので、なになにー?と娘のもとに行ってみると、ヤブガラシの葉を持って「たまご」と言う。


見ると、ヤブガラシの葉裏に1個、緑色の丸い卵が付いている(写真撮り忘れました💦)。ヤブガラシを食草とする生き物で私が知っているのはセスジスズメ。

その場で「セスジスズメ」「卵」でネット検索すると、まさしくこれだ!という写真だらけ。


葉を摘んでしまっているので、その辺にポイって放ると風で飛ばされたり葉がしおれて卵が孵化する頃には乾燥して食べられなかったりして、きっと孵化した幼虫は死んでしまうに違いない。


じゃあ、飼育してみよう!ということで持ち帰った。3-4日ほど変化がなく忘れてしまいそうだった時、ふと飼育ケースを覗くと可愛いしっぽを持った小さな小さな黄色い幼虫が誕生していた!


2024.05.04  1齢幼虫


細くて小さくて、葉っぱの交換の時に間違って潰しちゃいそうな、か弱い存在。

しかしこれが、ヤブガラシの葉を食べてどんどん大きくなります。

ヤブガラシは有難いことに私が住んでる地域ならどこにでも生えている雑草で、外出先からの帰り道で大抵見つけて摘んで帰ることが出来るので、餌集めで困ることは無い。飼育しやすさで言うと100点満点である。



2024.05.06  2齢幼虫

チャームポイントの尻尾がより長くなり、美しい弧を描いていて素敵



2024.05.08  まだ2齢幼虫。

尻尾と体幹の長さの比率から、グングン大きくなっているのがお分かりいただけると思う。


2024.05.10  3齢幼虫 

尻尾の先端が黄色になり体部のすじ模様がハッキリしてきた

  

幼虫を常に見張っているわけではないので、タイミングよく脱皮する所を見ているわけではない。幼虫の体部の皮膚は伸縮性があり水風船みたいなものなので、エサを食べればどんどん大きく太くなる。しかし、頭は脱皮するまで大きさが変わらないので、頭の大きさが急に大きくなれば脱皮したと判断出来るらしい。



2024.05.13  4齢幼虫

幼虫のお尻の上の方の葉っぱにくっついている白い物体が脱皮殻。なので、これは4齢のはず。



いつセスジスズメの黒い幼虫の姿になるのかな、と待っていたが、一向に黒くならない。もしやこれは、セスジスズメではないのかも


娘と一緒にイモムシハンドブック(文一総合出版)で調べてみたところ、これは「ブドウスズメ」のようだ。側面の線がピンク色、しっぽもピンク色でオシャレラブラブ


娘が「触っていい?」と聞くので「もちろんいいよ♪」と答えると、人差し指で幼虫の背中をナデナデ。スズメガの幼虫の肌の質感ったら、極上ですよ。超滑らかなビーズクッションのような。柔らかくてしっとりしててちょっと冷んやりしてて。娘が頬ずりする気持ちも分からんでもない。

私はこれまで40年生きてきて、イモムシに頬ずりする人間は娘を含めて2人しか知らない。娘、アンタすげぇ!

これは娘が3歳の時にセスジスズメ幼虫に頬ずりしていた時の写真。


ブドウスズメちゃん、首をカメのように引っ込めたり伸ばしたり出来るようで、

↑首伸ばした時 

カオナシが化け物になって首が伸びてる図を彷彿とさせる。


↑首を引っ込めた時



お手手が可愛い感じになってる〜飛び出すハート



1mmの卵からここまで育てると、情が移ってしまう。

体積が増せば増すほど触った時の質感が良く、愛情が増す。触っても別に威嚇してくるでもなく、大人しく撫でられているところはペット感ハンパない。

旅立つ時が寂しくなるけど、また何度でも育てたいなニコニコ


もうしばらくうちの子で居てねウインク