12月中旬のある晴れた日。自然観察会のネタで使おうと思って、どんぐり虫が脱出した後の、穴の空いたどんぐりを拾いに娘と一緒に公園へ行った。
クヌギは9月からどんぐりを落とし始める。
どんぐり虫(クヌギシギゾウムシ)はというと、どんぐりの落下後しばらく(2週間くらい?)経ってから老熟幼虫となってどんぐりに穴をあけて脱出する。
もう12月ならクヌギのどんぐりは枝から落ち切ってるだろうし、どんぐり虫たちは全員脱出して土に潜った頃かしら。
とあるクヌギの木の下では、落ちているクヌギのどんぐりのほとんどに穴が空いており、たくさんのクヌギシギゾウムシがここに息づいているのだなと嬉しい気持ちになる。
穴あきのクヌギのどんぐりを5個ほど拾い、プラスチック容器に入れて持ち帰った。娘もいつの間にかコナラのどんぐりを手にいっぱい握り締めている。娘がコナラのどんぐりを部屋にばら撒いてそのままにしていて邪魔なので、集めて瓶に入れておいた。
…2日後。
クヌギシギゾウムシの幼虫が2匹出てきているー!
穴が空いたどんぐりに、まだ潜んでいたのだ。どんぐりが落ちたのがつい最近だったのか、それともどんぐりの落下後に脱出せずどんぐりの中で2-3ヶ月のんびり過ごしていたのか。プラ容器に入れて環境が変わったことが何らかの刺激になって出てきたのだろうか。急いでクヌギシギゾウムシ幼虫用の飼育ケースに入れると勢いよく潜って行った。
その翌日、今度はコナラのどんぐりからどんぐり虫が1匹出てきていた。
12月に拾っても、どんぐり虫は出てくる。穴が空いたどんぐりだけ拾っても、どんぐり虫は出てくることがある。つまり、12月に拾ったどんぐりをポケットに入れっぱなし、カバンに入れっぱなしにしていると、いつの間にかどんぐり虫が出てきていて「ぎゃー」となることがあるっつーことだ。
新しい発見。
これで、意図せず我が家のクヌギシギゾウムシ幼虫は12匹、コナラシギゾウムシは11匹となりました。来年の夏に出てくる成虫に会うのが楽しみです(^^)