先輩~!きのことタケノコどっちがいい?
けんじがきのこの山と、タケノコの山を並べてあたしに聞いた。
こう聞かれると一瞬迷う。
でもあたしは必ず、きのこを選ぶ。

本日激務のけんじのおやつを分けてもらった。(笑)
もらってから気付いて、のど飴~!!と嘆いてたけんじに
あたしのボイスケアのど飴をあげた。
レッスンに復帰するのはまだ先だから
あたし喉使わないし‥(笑)って。(笑)
あたしがタケノコを選ばないのには理由がある。
小学1年になってすぐ
父と母に連れられて入院していたおじいちゃんのお見舞いに行った。
その時、おじいちゃんはあたしを見て
本当に嬉しそうに
ナオミも大きくなったな~。って
ニコニコ笑いながら
本当に嬉しそうな顔してそう言って。
沢山あったお菓子の中からどれが欲しい?
って。
あたし
タケノコの山を選んで
帰りの車の中で嬉しくて嬉しくて大事に握って。
おじいちゃんに貰ったお菓子を見ながら凄く嬉しくて。
でも、それがおじいちゃんに会った最後だった。
あの時
あたしはおじいちゃんがどうして入院してたのかも、もう会えなくなるなんて事も知らなかった。
ただおじいちゃんが嬉しそうで
久しぶりに会ったおじいちゃんが本当に嬉しそうで
あの顔と言葉が今でも忘れられない。
だって次に会った時は
もう冷たかったから。
それからあたしは
タケノコの山を選ばない。
たぶん自分で食べたくて買った事もない。
タケノコの山を選んでしまったら
なんかもう最後になってしまうような気がするから。
本当におじいちゃんが大好きだった。
もうすぐおじいちゃんの命日。
お墓参りに行こう。
最近父の姿を見ると
たまにおじいちゃんの姿とダブる。
父もそんな年に近づいてきたんだな。って。
長生きしてもらいたいな。
いつも守ってくれてるおじいちゃんに
ちゃんとありがとうって伝えよ。
毎日眠る前に伝えてるけど、直接伝えたい。
色んな話しながら
あたしこんなに大きくなっちゃった‥って。(笑)
時が過ぎるのは本当に早い。
苦しくても
悲しくても
どんな時も
後悔のないように
人生大切に生きようって
そう思う。