お付き合いをして
4年半になる彼と
もうすぐ入籍をします
彼は11年前に
奥さまを亡くされています
奥さまを亡くされて
7年が経った頃
奥さまの妹(私の友人)から
「もういいよ
これからは
自分の幸せを考えて」
と声をかけられたとのこと
その時に
彼の中で
『新たなパートナーを得たい』
そんな気持ちが
芽生えたそうです
その当時
私は
元婚約者と
結婚式の5日前に
破局してから
4ヶ月目
うつになりながらも
前を向こうと
婚活を再開した時期でした
うつになった私の
話を聞いてくれたりして
力になってくれたのが
亡き奥様の妹さんでした
そして
その友人が私に
彼を紹介
してくれたのです
それが
彼と私のなれそめです
彼を紹介するに当たり
最初に友人が
確認してくれていたことがあります
「奥さんを亡くしているから
奥さんのことは
忘れられないと思うよ
それでも大丈夫?」
「それでもよければ
紹介するよ」と…
その時は
『奥さまを亡くされているんだから
忘れられないのは当然だ』
『それは受け入れるべきだ』
そう思いました
そして
彼を紹介してもらったのです
ですが…
甘かった
私はお付き合いをして
半年で爆発しました
奥さまをまるっと
受け入れるべきと思い
思い出話を聞き
奥さまの遺影や
遺品に
傷つきながらも
自分がモヤモヤするのを責め
ずっと耐えていました
そんな時
彼の女友達から
彼が呼び出される
出来事がありました
その女友達は
奥さまの親友
その方も旦那さんを
亡くされていて
彼の気持ちを理解し
ふたりでよく
遊び歩いていたそうです
彼は彼女に
好意を抱いていたけれど
お付き合いをする意思が
彼女にはなく
彼は諦めたそうです
そして
私と出会い
お付き合いすることに
なりました
それを
その彼女に伝えたとき
彼女から
「浮気になるけど
今まで通り
ふたりで会ったりできる?」
と聞かれたそうです
彼は
馬鹿正直に
それを
私に伝えました
彼「彼女は苦しい時に
支えてくれた
大切な同志なんだ」
「今まで通り
彼女と会ってもよい?」
その時に
私の中で
何かがキレました
『浮気』になると
思いながら
彼と会いたいという女友達
「私はそんな人は嫌だし
会って欲しくないし
彼は
私が奥さまのことを
受け入れて
当然という態度をして
その上に
まだ
私を悩ませることを
平気で求めるの?
無理」
ぷっつん
私の中の何かが
キレました
それが
彼と私の
初めてのケンカ
私はその時
自覚しました
私には
亡き奥様を
丸ごと受け入れる
器がないことを
思えば
その時に
別れるべきだったのかも
しれません
私には難しい人と
思いながら
別れなかったのは
結婚への執着なのか
ひとりになる勇気が
なかったのか
お別れするほうが
つらかったのです
だから
決めました
最悪
お別れすることになっても
その時はその時
私の
しんどい気持ちを
伝えて
分かってもらおうと
そして
彼とは
とことんまで
お付き合いをしてみよう
彼が
私から
離れようと
しない限り
そして
自分がつらい結婚だけは
するまいと
心に決めました
それから
私は
自分の気持ちを
隠さずに
彼に伝え続けました
もやもやすること
汚い気持ちも
正直に
伝え方は
下手くそでした
彼をたくさん
怒らせました
でも
もやもやを抱えたまま
結婚することは
避けたかった
心の中に爆弾を
抱えているようなものだと
感じたから
今になって
彼がよく私を突き放さず
一緒にいてくれたものだと思い
感謝をしています
彼も相当
我慢をして
くれているのだと
思います
そして
人それぞれ
いろんな思いがあるから
お互いが
できる範囲で
歩み寄っていく必要性を
感じました
私ももちろん
歩み寄るところを
考えました
彼の自宅のこと
家の内装のこと
etc
歩み寄るには
時間が必要だし
もしかしたら
歩み寄りすら
難しいこともあります
長女さんの気持ちとか?
それでも
たくさん
話し合って
友人や同僚
母
娘婿や弟嫁
などの
客観的な意見も
いただくことができて
彼は
私を傷つけたこと
すべてを
謝罪しました
そして
今では
私が
もやもやすることを
しないし
私が
不安になったときは
丁寧に
誤解を解く
説明をしてくれます
私も
もやもやを
ため込まずに
なるべく早く
彼に伝えるように
なりました
そんなことを
繰り返し
今は
彼とふたりで
穏やかな時間を
過ごしています
いろんなことがあった結果
私は
できる範囲で
彼や娘さんの
思いに歩み寄ろうと
しています
自分がしんどくなるような
無理はしませんが
そして
彼は
私が嫌がることを
しない
また
私を
傷つけるものから
守ってくれる
だから
ふたりで
これから先の道を
歩んでいけると
信じることが
できました
私は未熟者で
ぶつかり合うことしか
解決する術を
持たなかった
きっともっと
上手に
乗り越えていく
方法があるのだろうと
思います
そして
先のことは
何が起こるか
分かりません
また
傷つけ合うことが
出てくるかもしれません
だけど
勇気を出して
一歩踏み出そうと
思っています
これから先の
第2?第3?の人生を
支え合って
生きていけたらとの
願いを込めて
『入籍に向けて』
完
追伸
これからも
見守っていただけると
嬉しいです
今後ともよろしくお願いします