旅行記の途中ですが・・・
先日、帝国劇場でミュージカル「エリザベート」を観劇してきました
ウィーンが舞台となっているので、ちょうどよいタイミング
ハプスブルク皇妃、エリザベートが皇妃となり、亡くなるまでを描いた作品です
エリザベート役は宝塚ご出身の瀬奈じゅんさん、トート役は劇団四季ご出身の
山口祐一郎さん、青年ルドルフは古川雄大さん
瀬奈さんは、10代の頃の、まだ自由ではつらつとしたエリザベートから(本当に
きゅんきゅんするくらいかわいらしかったです)、自らの美貌に絶大な自信と
誇りを 持ち堂々とした気品あふれるようす、様々なことに苦悩する晩年(60代の頃)
まで 見事に演じられていました
舞台中の数時間の間に、本当に人生経験を重ねていかれたかのようで・・・
さすがです
そして、シシィといえば、のエーデルワイスを模した銀の髪飾りと、お揃いの
モチーフをあしらった白いドレス姿本当にお美しかったです
山口さんのトート役も艶かしくて、包み込むような貫禄もあり、素敵でした
大人の余裕のようなものを感じます
声の伸びやかな様子も、父親と同世代とは思えないほど
トート ダンサーズのダンスとあいまってとても幻想的でした
このダンスがもう、主役の方たちの演技よりも見入ってしまうくらい甘美で
美しく、つい引き込まれてしまいます
その妖しげなダンスを舞う彼らの存在は、死の影だけでなく、当時のウィーンを
覆っていたのであろう、退廃的な空気を象徴しているようでもありました
トートダンサーズのみの舞台とかあったら見てみたい
舞台全体の感想としては、素敵な曲やシーンが多すぎて、興奮しっぱなしでした
ミュージカルらしくて好きだなぁと思ったのは、市民がミルクを渇望するシーン
ミルク缶をうまく楽器にしつつ、民衆が王家に対し抗議の合唱
怒りのパワーが強く感じられて迫力がありました
ハーケンクロイツがどーんと出てくる場面も、時代がちょっとおかしいけれど、
市民が怒りに溢れている荒々しい時代、ルドルフの焦燥感や孤独への不安感が
よく表れているなと思いました
そして美しいシーンもたくさん
トートとシシィの絡むシーン、特に鏡の壁に囲まれた部屋のシーンはどれも
素敵でしたが、ルドルフとトートとのシーンも美しかったです
特に「友達」であるトートにルドルフが不安を打ち明ける「闇が広がる」のシーン
歌もダンスも素敵で、思わずぼーっと見入ってしまいました
来月は観劇予定がたくさんなので、楽しみっ