先週土曜日は電車ではるばる北浦和までも
行ってきました
私は埼玉育ちですが、実は降りたことのないエリア
「薔薇と月夜を愛した画家 アンリ・ル・シダネル展」
彼の作品はポーラ美術館さんで拝見したことが
あって、柔らかで穏やかな雰囲気が素敵だなぁ、と
思っていたのです
会場である埼玉県立近代美術館は、紅葉の美しい
公園の中に佇んでいました

70作品ほどの展覧会は、9章立てで構成されています
主に時系列で彼の住んでいた土地や訪れた場所ごとに
作品が紹介されています
人物画は、彼の穏やかな人柄を表すような柔らかな
タッチ・表情を捉えたものが多く、風景画は木漏れ日や
月明かり、夕暮れのオレンジ色をした家々の柔らかな
灯りなど、昼間のまぶしい陽光を捉えた「印象派」とは
一味違う作品を楽しむことができます
ほんのり郷愁を誘うような、オレンジ色の灯りや
ぼんやりとした月明かりは、何だか秋にぴったり
お写真はありませんが、「月夜のテラス」は色味も
少ないはずなのに、見つめれば見つめるほど、視界が
はっきりしてくるような不思議な感覚で、吸い込まれて
しまいそうに
薔薇の大好きだったル・シダネルがジェルブロワに
築いた、まるで楽園のように美しいお庭の写真なども
展示されており、まるで夢見心地の展覧会でした
彼の作品は、どれもとっても私好みの作風で、
出会えて本当によかったです
常設展も、シャガールやモネ・ピサロ・草間弥生など
少量ずつですが見応えのあるものでした
館内に置かれた椅子も、れっきとしたアートです