昨日の夜は、映画「ノルウェイの森」を観てきました
村上春樹さんの同名小説が原作となっています
一言で表すとすれば、青春恋愛物、でしょうか
でも、爽やか過ぎず、生と死が常に作品の背景にあり、
そこからくる悲しみとか弱さみたいなものが、作品に
より深みを与えているような気がします
私は、小説って空想や妄想を自由に膨らませてくれる
ものだと思っているので、映画化された場合には
別物として割り切って観ることにしています
ただ、こちらの映画は、かなり凝縮したお話になっている
ので、予めストーリーが頭に入っていないと、ちょっと
ついていけなかったりするところがあるかもしれません
また、小説で詳しい件が出ていたキーワードが、映画の
中では突如ぽんっと飛び出してくることもあったりするので、
原作のほうも読んでいると、より楽しめるかも
スエズ運河とか、主人公がお洗濯をしているところとか
見つけると、ちょっと嬉しくなります
でも、個人的には、原作で直子の話す井戸の話が結構
重要かなと思っていたので、そこも入れて欲しかったような・・・
まぁ、自分の中のイメージもあるので、そんなことも思って
しまったりしますが、全体的にはとても美しく仕上がった
作品でした
映像や音楽も繊細で、プールの水や雨、雪などの使い方が
とても好きです
キャストの方達も強い個性を持った方が多くて、引き込まれます
(画像はお借りしました)
直子(菊地凛子さん)が泣くところなんて、かわいらしく
泣くんじゃなくて、本当に号泣している悲壮感なんかが
伝わってきて、観ていて胸が痛くなってきたり
決して「楽しい」お話ではありませんが、作品の空気みたいな
ものが好きなので、結構満足です
一人で静かに観るのにぴったりな映画かな、と思いました