ヴァイオリンを弾いていて、

なんだかつまらない演奏だな、

と思うことはありませんか。

 

ぶっきらぼうだな、とか、

自然な歌のような流れがないとか!

 

そんな時は

どんな気持ちで弾いているでしょうか?

 

 

 

 

 

次のレッスンまでに、とにかく楽譜通りに

指が動くようにしよう!

 

早く練習を終わらせて、遊びに行きたい!

 

疲れていて、あんまり練習したくないな!

等々!

 

そのような気持ちの時は

メロディーを心で歌って弾いているでしょうか。

楽譜の音を並べただけでは、

音楽は流れません。

 

 

 

 

 

音楽大学の学生だった時に、

飯沼信義先生が音楽学の授業の中で

 

『君たちは、今は鳥かごを一生懸命作っているけれど、

その鳥かごの中に、歌を歌う鳥がいなければ

何にもならないんだよ!』

 

と、話された事が耳に残っています。

 

 

 

 

 

その後、メキシコの黒沼ユリ子音楽院で

黒沼先生の助手として子供たちに教えていた時

ルジェーロ・リッチ先生の公開レッスンを受けました。

 

その時に、良い演奏だな!と思った

メキシコの音大生の演奏は

技術的には難のあるものだったのでした!

 

当時、日本の音大生はメキシコの音大生より

技術的に優れていました。

 

それなのに、ミスタッチがあると

それが気になって

聴いていられない演奏が多かったのです。

 

なぜ、メキシコの音大生の演奏には

引き付けられたのでしょうか。

 

そこには、心から湧き出る音楽が溢れていたからです。

 

 

 

 

コンサートで拍手を送る聴衆の絵

 

 


 

弾いているメロディーを心で歌って

気持ちを込めて弾きましょう!