パリ・オリンピック2024情報7/30 | NAOのNEWSブログ

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体操・橋本大輝、「みんなの思いを背負いたくて」演技前、仲間たちに懇願『背中たたいてください』『思いの分だけ強めに』

 

男子団体総合で優勝し喜ぶ(右から)橋本大輝、岡慎之助、萱和磨、谷川航、杉野正尭

◇29日 パリ五輪 男子体操団体決勝(ベルシー・アリーナ)  日本は2016年リオデジャネイロ五輪以来、2大会ぶり8度目の金メダルを獲得した。最終種目の鉄棒で中国との3・276点差を大逆転。6種目合計259・594点で、2位中国に0・532点差で競り勝った。 ◆エース橋本大輝が大逆転…金メダルをつかんだ鉄棒の演技【動画】  信は力なり―。パリの地には諦めない男たちがいた。最終種目を前に絶望的な3点以上の差があった。だが、諦めの悪い主将・萱和磨(セントラルスポーツ)を中心に円陣を組んだ。「最後まで諦めるな」。絶叫、げき、祈りとも違う。信念の言葉が発せられた。  急きょ主力のけがで出場した蘇が、2度の落下で11・600点と大ブレーキ。逆転を託された橋本大輝(同)が大トリに向かった。第2種目あん馬で落下、杉野正尭(徳洲会)に「まだ大丈夫」と励まされた。右手負傷の手負いのエースは仲間に言った。  「みんなの思いを背負って戦いたくて。1人ずつ『ちょっと弱めに背中たたいてください』『思いだけ強め』と言った。1番強かったのは萱選手だった」  決戦前夜―。予選は2位通過となった主将がミーティングで口火を切った。「もう2番は嫌だ」。東京五輪では0・103の差で金メダルに届かなかった。本音をさらけ出した。予選でミスを連発したエースの橋本も続いた。「明日、死ぬ気でやります」。どんな状況でも諦めない―。覚悟は決まった。  そして、最終種目の鉄棒に向き合った日本のエースは至福の時間を楽しんでいた。「ニッポンコールが聞こえて、前向きになれた。『僕は幸せだな』って演技前に思った」。離れ業を一つ減らすなど難度を下げて、着実に14・566をマーク。最後に演技した中国のエース張にプレッシャーを与え、金メダルを手中にした。  「夢なのか…」。優勝が決まるとチームを鼓舞し続けた主将が腰を抜かしてへたり込んだ。エースも抱きつく。歓喜の涙の輪が広がった。五輪史に残る大逆転勝利。橋本は感謝を込めて言う。  「いや、マジでうれしいっす。横を見ればみんなが笑って、死ぬほどハグして。さっきハグしたのに、なんかもう一度ハグしたくなったりとか。団結したものをさらに深めてくれるものだった」 手負いのエースを支えた東京五輪組の萱、谷川航(セントラルスポーツ)に加え、初出場組の岡慎之助(徳洲会)、杉野。諦めが悪く、諦めない5人が、奇跡を呼び込み、エースを復活させた。信は力なり―。2024年7月29日。体操ニッポンに「大逆転」という新たな歴史が刻まれた。

 

 

 

 

 

 

 

【体操】橋本大輝は「死ぬ気でやります」と涙…男子団体ミラクル金を呼んだ主将・萱和磨の〝前日発言〟

 

金メダルを胸に、表彰台で君が代を歌う(左から)橋本大輝、萱和磨、岡慎之助、杉野正尭、谷川航

 チーム一丸で奇跡を起こした。パリ五輪の体操男子団体総合決勝(29日=日本時間30日、ベルシー・アリーナ)は、東京五輪銀で予選2位の日本が259・594点で金メダルを獲得。ライバルの中国を下し、2大会ぶり8度目の優勝を果たした。エースの橋本大輝(22=セントラルスポーツ)が本調子でない中、日本を頂点に導いたのは前日に開催された〝涙のミーティング〟だった――。 【写真】ラストの鉄棒をバッチリ決めた橋本大輝  日本は2種目目のあん馬でエース橋本が落下。最後の鉄棒を残して首位に立つ中国と3・267点の大差だった。  逆転は不可能と思われる状況だったが、中国選手が2度も落下するまさかの事態に。直後の橋本は、難度を落とした演技を選択し、14・566点でまとめて大逆転で頂点の座を勝ち取った。日本のエースは「みんなに助けられた金メダル。この4人がいなかったら絶対取れなかったし、僕もこの4人のおかげで最高の演技を出すことができた」と、しみじみ語った。 「チーム一丸」「諦めない気持ち」が実を結んだ。男子の水鳥寿思監督は「予選をやって中国が上だったし、大輝も完全な状態ではない。苦しい展開になるのは分かっていたが、最後まで諦めずにやることが大事だと思っていた。序盤で大輝の落下があって、戻ってきたときは落ち込んでいたけど、まだわからないという気持ちを最後まで選手が持ち続けてくれた」と選手をたたえた。  スポーツにおいて、よく目にする2つのフレーズだが、実行するのは簡単ではない。それを可能にしたのが前日のミーティングだった。水鳥監督は「(主将の)萱(和磨)選手は精神的支柱であって、彼が発揮したリーダーシップは大きくて、昨日(28日)のミーティングで『2番は嫌だ』と言って、チームを鼓舞してくれた」と明かす。  その萱は「予選の電光掲示板を見て本当に(2位が)嫌だった。それぞれミスがあったり、もうちょっとできた部分があった。諦めないで金メダルというところを(ミーティングで)再確認できた。選手みんなと話して、本当に吐き出して、そこでやっとチームとしての円がきれいな丸になったような気がして、心が軽くなった気がした」と説明した。  萱の強い思いに、その場で「死ぬ気でやります」と涙ながらに語ったというエースは「ラストミーティングで、みんなのために戦いたい、みんなで金メダルを取りたいって心の底から思えた」。気合を入れるため、自らチームメートやスタッフに「ちょっと弱めに背中を叩いてください」とお願いしたが「思いだけ強めと言ったけど、一番強かったのは萱選手。みんなにありがとうと言いたい」と笑みを浮かべた。  そんな橋本は、かねて「団体の金が一番うれしい。5人で取って、そのうれしさを5人で分かち合えるので。個人総合の金もうれしいけど、なんか1個物足りない。(内村)航平さんにも『一番難しいよ』と言われたからこそ『じゃあ取ってやる』という強い思いもある」と明かしていた。  これで絶対的エースとして君臨してきた内村氏に、胸を張って金メダルの報告ができそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

体操団体・萱和磨主将の英語で名スピーチ「成功するために練習を積んできた」、チームメート「アメイジング」「ブラボー」

 

萱和磨

◇29日 パリ五輪 男子体操団体決勝(ベルシー・アリーナ)  日本の主将・萱和磨(セントラルスポーツ)が、英語で優勝スピーチを披露した。会見が終了しかけた時に、自身が口火を切った。2004年のアテネ五輪の団体金メダルに触発され、16年リオデジャネイロ五輪では落選、20年東京五輪では「0・103」差の銀メダルで「成功するために練習を積んできた」と説明した。  この名ピーチに谷川航が「アメイジング」と突っ込み、初出場の岡慎之助と杉野正尭が「ブラボー」と息を合わせた。また、萱の絶叫ガッツポーズには外国メディアから「大変、愉快にされていた」との質問も。2度目の五輪出場の萱は「ガッツポーズをする余裕はあった。カメラ位置を考えて。奥さん(スタンドの)このへんにいるなーとか(笑)、把握してましたし、そこもイメージした。それによってチームが盛り上がればいいなというのが一番ありました」と報道陣を笑わせた。

 

 

 

 

 

20歳の新鋭・岡慎之助が苦しむチームけん引 個人総合は橋本超え暫定2位 選手村段ボールベッド壊れるアクシデントで「ちょっと腰がおかしく」も躍動

 

 平行棒で演技を行う岡慎之助(撮影・吉澤敬太)

 「パリ五輪・体操男子団体・予選」(27日、ベルシー・アリーナ)  2大会ぶりの団体金メダルを狙う日本は橋本大輝、岡慎之助萱和磨杉野正尭谷川航の5人で挑んだが、ミスが続出し苦しみ、団体合計は260・594点で、ライバル中国に2・434点差をつけられ、暫定2位で予選を終えた。団体決勝進出は決めた。暫定1位の中国は263・028点。予選の得点は決勝には持ち越さない。 【写真】暫定2位で予選を終えた日本 切り替えて笑顔を見せる橋本大輝、岡慎之助、萱和磨、杉野正尭、谷川航の5人  エース橋本が苦しんだ中で、次世代のホープが輝いた。岡は全6種目で安定した演技を並べ、個人総合で86・865点をマークし、暫定2位に。85・064点で暫定3位だった橋本を上回った。  予選後は「8割ぐらい。跳馬と平行棒、鉄棒とか前半の種目がよかった」と、充実の表情で振り返った。初出場でも堂々の演技で、チームを支えた20歳。選手村ではトラブルもあったそうで「選手村のベッド壊れちゃって。部屋の風呂の水が漏れちゃって、段ボールがゆがんじゃって。それでちょっと腰がおかしくなっちゃった」と明るく告白。新しいベッドに交換してもらったという。  橋本に不安が残る中で、岡の活躍が団体金メダルのカギを握る。「決勝は1人のミスも許されない。気を引き締めてやっていきたい」と、大一番を見据えた。