2月 3日 アジアカップ 準々決勝 日本 対 イラン 戦 試合結果
アジアカップ 準々決勝
2/3(土)20:30
エデュケーションシティ スタジアム
イラン
2 | 0 | 前半 | 1 | 1 |
2 | 後半 | 0 |
試合終了
動画
戦評
3大会ぶりの王座奪還を懸けた日本の挑戦は、無情にもベスト8で幕を閉じた。 立ち上がりこそ両チームが高い強度で試合に入るも、イランには前回の疲れも残っていたか、日本が保持する展開で進んでいく。守田英正や久保建英が自由に顔を出す形で主に左サイドへボールを集めると、その左サイドを起点とした流れから先制。守備では前田大然を起用した効果が顕著に表れ、相手の反撃を間髪入れずに阻み続ける。 しかし、リードして迎えた後半は戦況が一変。シンプルな攻撃で攻め込むイランに対して日本は後手を踏み続け、振り出しに戻された後も修正できないまま時間が経過する。このまま延長戦へ突入して仕切り直しかと思われたが、今大会中に幾度もドラマを生んでいる後半アディショナルタイムに痛恨のPK献上。これを沈められ、日本は準々決勝で大会を去った。 大会序盤から課題とされていた決定力やゴール前での対応を改善し切れず、結果的にそれがあだとなった形だ。だが、明確な弱点が見つかった以上、それを乗り越えて前に進む以外に道はない。厳しい現実を突き付けられたが、再び地に足をつけ、来月に迫るワールドカップアジア2次予選へ向けて再スタートを切りたい。
試合経過
イラン | 日本 | |
---|---|---|
前半24分 | 板倉 滉 | |
前半28分 0 - 1 |
守田 英正 | |
後半3分 | 上田 綺世 | |
モハマド モヘビ | 後半10分 1 - 1 |
|
後半22分 | 前田 大然 三笘 薫 久保 建英 南野 拓実 |
|
(PK) アリレザ ジャハンバフシュ | 後半51分 2 - 1 |
|
サマン ゴッドス ルーズベー チェシュミ サルダル アズムン カリム アンサリファルド モハマド モヘビ メフディ トラビ |
後半53分 | 堂安 律 浅野 拓磨 守田 英正 細谷 真大 |
チームスタッツ
イラン | 日本 | |
---|---|---|
41% | ボール支配率 | 59% |
16 | シュート | 9 |
5 | 枠内シュート | 2 |
- | 走行距離 | - |
- | スプリント | - |
321 (67.9%) | パス(成功率) | 438 (81.5%) |
4 | オフサイド | 1 |
12 | フリーキック | 19 |
3 | コーナーキック | 3 |
1 | ペナルティキック | 0 |
イエローカード
0 レッドカード0 |
警告・退場 | イエローカード
2 レッドカード0 |
フォーメーション
イラン
4-2-3-1
前半0分
日本
4-1-2-3
-
4
ハリルザデー
-
8
イブラヒミ
-
7
ジャハンバフシュ
-
20
アズムン
-
23
レザイーアン
-
1
ベイランバンド
-
13
カナーニ
-
6
エザトラヒ
-
5
モハマディ
-
14
ゴッドス
-
21
モヘビ
スターティングメンバー
イラン
Pos. | 背番号 | 選手名 | 交代 |
---|---|---|---|
GK | 1 | アリレザ ベイランバンド | |
DF | 4 | ショジャー ハリルザデー | |
5 | ミラド モハマディ | ||
13 | ホセイン カナーニ | ||
MF | 6 | サイード エザトラヒ | |
7 | アリレザ ジャハンバフシュ | ||
8 | オミド イブラヒミ | ||
23 | ラミン レザイーアン | ||
FW | 14 | サマン ゴッドス | アウト
後半53分 |
20 | サルダル アズムン | アウト
後半53分 |
|
21 | モハマド モヘビ | アウト
後半53分 |
日本
Pos. | 背番号 | 選手名 | 交代 |
---|---|---|---|
GK | 23 | 鈴木 彩艶 | |
DF | 4 | 板倉 滉 | |
16 | 毎熊 晟矢 | ||
21 | 伊藤 洋輝 | ||
22 | 冨安 健洋 | ||
MF | 5 | 守田 英正 | アウト
後半53分 |
6 | 遠藤 航 | ||
10 | 堂安 律 | アウト
後半53分 |
|
20 | 久保 建英 | アウト
後半22分 |
|
FW | 9 | 上田 綺世 | |
25 | 前田 大然 | アウト
後半22分 |
ベンチ入り選手
イラン
Pos. | 背番号 | 選手名 | 交代 |
---|---|---|---|
GK | 12 | パヤム ニアズマンド | |
22 | ホセイン ホセイニ | ||
DF | 25 | サマン ファラー | |
MF | 3 | エフサン ハジサフィ | |
15 | ルーズベー チェシュミ | イン
後半53分 |
|
17 | アリ ゴリザデー | ||
24 | アリア ユセフィ | ||
FW | 10 | カリム アンサリファルド | イン
後半53分 |
11 | レザ アサディ | ||
16 | メフディ トラビ | イン
後半53分 |
|
18 | メフディ ガエディ | ||
26 | シャフリヤール モガンロウ |
日本
Pos. | 背番号 | 選手名 | 交代 |
---|---|---|---|
GK | 1 | 前川 黛也 | |
DF | 2 | 菅原 由勢 | |
3 | 谷口 彰悟 | ||
15 | 町田 浩樹 | ||
19 | 中山 雄太 | ||
24 | 渡辺 剛 | ||
MF | 7 | 三笘 薫 | イン
後半22分 |
8 | 南野 拓実 | イン
後半22分 |
|
13 | 中村 敬斗 | ||
26 | 佐野 海舟 | ||
FW | 11 | 細谷 真大 | イン
後半53分 |
18 | 浅野 拓磨 | イン
後半53分 |
監督
イラン
監督名 |
---|
アミール ガレノエイ |
日本
監督名 |
---|
森保 一 |
審判情報
主審 | マー ニン | 第4審判 | ムハンマド ナサルディン |
---|---|---|---|
副審 | アントン シュチェティニン | VAR | シバコーン プードム |
副審 | アシュリー ビーチャム | AVAR | ムハンマド タキ |
森保Jは2大会ぶり8強終戦 難敵イランに終了間際PK決められ逆転負け 選手呆然 冨安「熱量感じなかった」 先制も後半は防戦一方 伊東純也離脱ショック拭いきれず
「アジア杯・準々決勝、日本代表1-2イラン代表」(3日、アルラヤン) 3大会ぶり5度目の優勝を狙った日本だったが、難敵イランの前に散った。日本が前半に守田のゴールで先制も、後半に追いつかれ1-1の試合終了間際にPKで勝ち越し点を奪われて敗れた。2大会ぶりに8強での終戦となった。 【写真】まさかの失点 彩艶&板倉ぼう然 イランサポ万歳 FIFAランク21位の難敵・イランとベスト4をかけた一戦。お互い体をぶつけ合うガチンコ勝負は両者譲らなかった。 日本は前半28分、左サイドから中央の上田にパスを出した守田が、そのまま駆け上がりボールを受け取って中央へ。ペナルティーエリアまで持ち込み、右足を振り抜くと、ボールは相手GKの右足に当たり、そのままゴールへ吸い込まれた。 MF伊東の離脱に加え、MF旗手が右ふくらはぎ肉離れと診断。チームに暗雲が漂うも森保監督は前日会見で「誰かがいなくなったら機能しないというチーム作りはしていない。全く心配はしていません」と強調していた。その言葉どおり、旗手に代わって出場した守田が先制弾。今大会初スタメンとなったFW前田は何度もボールをカットし、献身的な守備が光った。日本は前半を1-0で折り返した。 このまま逃げ切りたかったが後半10分、FWアズムンのパスに抜け出したFWモヘビにゴールを決められ同点。1次リーグから5試合連続失点となった。さらに18分、ロングパスに抜け出したアズムンにゴールネットを揺らされるも、オフサイドディレイの適用でノーゴールに。その後もイランの猛攻をしのぐ我慢の時間が続いた。 しかし、延長も覚悟の後半終了間際にゴール前でDF板倉が相手を倒してしまい、PKの判定。これを冷静に決められた。 直前に性加害報道により、主力の伊東純也が代表を離脱。最後までともに戦うことを臨んだチームにとって、是が非でも勝ちたい試合だったが、これまで対戦成績が五分だった難敵に前に沈んだ。 試合後、選手たちは呆然とピッチに立ち尽くした。チームをけん引してきたMF遠藤は「今日に関してはイランの方が上だった。アジアの戦いは難しいと改めて思い知らされた」と完敗を認め、先制弾の守田はPKの場面に「ああいう事故のような失点は今日のような試合で起こる可能性はあった。こういう難しい試合でボランチとしてゲームをもっとコントロールする力が必要になるかなと思う。自分の責任だと思う」と、振り返った。 冨安も「チャンスがあった中で決めきれず、そこから完全に相手に流れが渡った。よくない時の日本というか。ちょっとよくない時間帯に、シンプルにボールを失うとか、淡泊なプレーになっていた。すべてが足りなかったんだと思う。まだまだ足りない。熱量だったり、ピッチ上での振る舞い含めてもっと戦わないといけない。熱量の部分は今日の後半は特に感じることはできなかった。今日の負けがあったから強くなったといえるようにならないといけない」と、厳しい表情で振り返った。 ◆日本のアジアカップ成績 92年 優勝 96年 ベスト8 00年 優勝 04年 優勝 07年 ベスト4 11年 優勝 15年 ベスト8 19年 準優勝 24年 ベスト8
日本代表は準々決勝敗退…森保監督「私自身が交代カードをうまく切れなかったのが敗因」
日本代表は2日、AFCアジアカップカタール2023・準々決勝でイラン代表と対戦。試合後のフラッシュインタビューに日本代表の森保一監督が登場した。 【ゴール動画】日本代表、イラン代表に敗北 前半28分に守田英正がゴールを決めて先制に成功したが、後半は一転イランのペースとなり、55分にモハマド・モヘビに同点ゴールを許してしまう。そして、後半アディショナルタイムにPKを献上すると、これをアリレザ・ジャハンバクシュに決められ、1-2で日本は敗戦した。 試合後、フラッシュインタビューに登場した森保監督は、「選手もスタッフも、この2日間、良い準備をしてくれていたので、監督としてみんなの努力を結果に結び付けられなかったことを残念に思います」とコメント。 大会を通した収穫について、「いろいろなところをチームで共有して、レベルアップできたと思いますし、攻撃の形は今日は出せなかったですが、全体的にはカウンターを仕掛ける、サイドから攻撃するところは上がったかなと思います」と語りながらも、「相手がパワーで押し込んできたときに、どう回避するかはさらに個のレベルを上げたうえで、今日のところは、私自身が交代カードをうまく切れなかったのが敗因かなと思います」と語った。 そして、今後に向けて、「アジアカップが終わってしまったので、これからワールドカップに向けて、アジア予選を勝ち抜く力をつけるということ、世界一という大きな目標に向かって、一つひとつ頑張っていきたいと思います」とコメントし、最後に応援してくれたサポーターに向けて、次のように語った。 「スタジアムに駆け付けてくださった日本人の皆さん、テレビを通して日本代表を応援してくださった方々に感謝したいと思いますし、勝利で笑顔を届けられず、被災地や全国の皆さんに励ましのエールを送れなかったのは残念ですが、これからも日本のために、選手と一緒に頑張っていきたいと思いますので、引き続き応援よろしくお願いします」 勝利したイラン代表は、準決勝でカタール代表対ウズベキスタン代表の勝者と対戦する。
日本代表、アジアカップ8強敗退…守田英正が先制弾も、試合終了間際のPKでイランに逆転負け
日本代表はイラン代表に敗北 [写真]=Getty Images
AFCアジアカップカタール2023・準々決勝が3日に行われ、日本代表とイラン代表が対戦した。 【ゴール動画】日本代表、イラン代表に敗北 5度目のアジア制覇を目指す日本代表の戦いも、いよいよ準々決勝に突入。今大会の日本代表はグループステージから苦戦を強いられ、第1節では元日本代表指揮官のフィリップ・トルシエ監督が率いるベトナム代表を4-2で破ったが、第2節ではイラク代表に1-2で敗れた。第3節ではインドネシア代表を3-1で破り、グループDを2位で通過。決勝トーナメント行きの切符を掴み取っていた。 1月31日に行われた決勝トーナメント1回戦では、グループEを首位通過したバーレーン代表と激突。32分にMF堂安律の得点で先手を取ると、後半立ち上がりの49分にはMF久保建英が追加点。その後1点を返されたが、72分にはFW上田綺世が3点目を決め、3-1で勝利していた。 バーレーン代表戦から中2日で相見えるのは、日本代表と同じく優勝候補の一角と見られているイラン代表だ。今大会はグループCに入ったイラン代表は、第1節でパレスチナ代表を4-1で、第2節で香港代表を1-0で破り、早々とグループステージ突破を決めた。第3節でもUAE代表(アラブ首長国連邦代表)を2-1で破り、3戦全勝で決勝トーナメントへ進出した。 日本代表と同じく現地時間31日に行われたラウンド16では、シリア代表と激闘を演じた。延長戦も含めた120分間は1-1で終了。最終的にはPK戦の末に勝利し、8大会連続で準々決勝に駒を進めた。 日本代表を率いる森保一監督は、バーレーン代表との一戦からスターティングメンバー3名を入れ替え。左サイドバックに伊藤洋輝、中盤に守田英正、左サイドの2列目には前田大然が起用された。前田は今大会初の先発入りに。その他はお馴染みの面々となり、キャプテンの遠藤航、バーレーン代表戦で今大会初ゴールを挙げた久保建英、現在2試合連続ゴール中の上田綺世らがスタメンに並んだ。 対するイラン代表は、アリレザ・ジャハンバフシュ、サマン・ゴドス、サルダル・アズムンらがスタメンに並んだ。これまで全試合に先発して3ゴールを挙げているFWメフディ・タレミは出場停止のためメンバー外となっている。 日本代表は試合の立ち上がりからボールを繋ぐ姿勢を持って入ると、イラン代表は前から無理に奪いにいくプレーは自重し、ミドルブロックで構えながら日本代表の前進を迎え撃つ。7分には日本代表がファーストシュート。敵陣中央でボールを持った板倉滉がミドルシュートを放つも、大きく枠を外れた。 対するイラン代表は13分、最終ラインからのロングフィード1本で前進すると、左サイドでボールを持ったサマン・ゴドスがカットインから右足を振り抜く。ブロックされたボールを回収し、今度はペナルティエリア左からジャハンバフシュが右足で狙ったが、シュートは枠を外れた。 日本代表は前進の際に前田と守田がうまく絡んで高い位置を取る場面が目立ち、右サイドバックの毎熊晟矢も内側のポジショニングでサポートをしながら、相手のブロックの隙を探っていく。すると28分、左サイドのタッチライン際でボールを受けた守田が、右足で中央へ斜めのパスを付ける。降りてきた上田が巧みなキープでボールを収めると、落としを引き取った守田が粘りを見せて前進。ペナルティエリア中央に侵入して右足を振り抜くと、シュートはGKアリレザ・ベイランヴァンド足に当たってゴールに吸い込まれる。ゴール前への侵入回数を増やしていた守田がこじ開け、日本代表が先手を取った。 1点ビハインドとなったイラン代表は、ロングボールを日本代表陣内へ放り込む回数を増やす。39分には左サイドからの浮き球で板倉とうまく入れ替わったゴドスが、ペナルティエリア左から右足を振り抜くも、シュートは枠の外へ。前半の終盤にはサイード・エザトラヒやミラド・モハマディがフィニッシュまで持ち込むシーンを作ったが、前半は日本代表の1点リードで終了した。 後半に入っても、イラン代表は前半の終盤と同じくロングボールを用いて決定機の数を増やしていく。日本代表はボールロストからカウンターを喰らう場面が目立ち、徐々に出し手をケアできなくなる。後半立ち上がりの50分には右サイドでボールを奪われたところからシンプルに裏のスペースへスルーパスを出され、板倉と入れ替わったアズムンにフィニッシュを許す。ここはGK鈴木彩艶のセービングで難を逃れた。 日本代表にとって後半最初のチャンスは51分、左サイドに落ちてボールを引き出した久保がアーリークロスを放り込むと、中央へ走り込んだ上田がヘディングシュートを放ったが、ここは枠を外れる。 なかなか効果的にボールを前進させられない日本代表に対して、イラン代表が攻撃の手を緩めることはない。55分にはGK鈴木からのロングフィードが中央で奪われると、ここから一気にイラン代表がスピードアップ。ペナルティエリア手前でパスを受けたアズムンが背後のスペースへスルーパスを送ると、抜け出したモハマド・モヘビがGKとの1対1を仕留め、イラン代表が試合を振り出しに戻した。 その後もイラン代表が怒涛の攻撃を披露。64分には日本代表最終ラインの裏へアバウトなロングボールを蹴り込むと、抜け出したアズムンが板倉、毎熊をかわして右足でシュートを沈める。イラン代表が逆転かと思われたが、ここはオフサイドのため得点は認められない。 悪い流れを断ち切りたい日本代表は、67分に久保と前田を下げて三笘と南野拓実を投入。しかし、その後もイラン代表が主導権を握り続け、決定機の数を増やしていく。68分にはロングボールからの落としを受けたアズムンが右足を振り抜くも、ここはGK鈴木が立ちはだかる。 終盤に入っても試合の様相は変わらず、日本代表にとっては耐える時間が続く。後半に差し掛かっても日本代表は何度もシュートを喰らったが、凌ぎ切って後半アディショナルタイムに突入。4分間のアディショナルタイムも3分が経過した頃、ラミン・レザイーアンからのロングボールをボックス左へ放り込まれると、ルーズボールがお見合い状態になってしまう。誰よりもルーズボールに早く反応したホセイン・カナーニザデガンが板倉に倒され、土壇場でイラン代表にPKが与えられた。このPKをジャハンバフシュが沈め、イラン代表が逆転に成功した。 試合はこのままタイムアップ。優勝を目指した日本代表の戦いはここで終焉を迎え、2大会ぶりのベスト8敗退となった。対するイラン代表は2大会連続で準決勝へ駒を進めている。 次戦は2月8日(木)の0時より開催。勝利したイラン代表は、準決勝でカタール代表対ウズベキスタン代表の勝者と対戦する。 【スコア】 イラン代表 2-1 日本代表 【得点者】 0-1 28分 守田英正(日本代表) 1-1 55分 モハマド・モヘビ(イラン代表) 2-1 90+6分 アリレザ・ジャハンバフシュ(PK/イラン代表) 【スターティングメンバー】 日本代表 GK:鈴木彩艶 DF:毎熊晟矢、板倉滉、冨安健洋、伊藤洋輝 MF:遠藤航、守田英正(90+9分 浅野拓磨);堂安律(90+9分 細谷真大)、久保建英(67分 南野拓実)、前田大然(67分 三笘薫) FW:上田綺世
【アジア杯】日本、守備崩壊の逆転負け 森保監督「私自身が交代カードをうまく切れなかったのが敗因」
<アジア杯 イラン・日本>喜ぶイランサポーターを背にガックリの森保監督ら日本代表イレブン(撮影・西海健太郎)
◇アジア杯準々決勝 日本1―2イラン(2024年2月3日 カタール・アルラヤン) 【写真】<アジア杯準々決勝 イラン・日本>前半、先制ゴールが決まり喜びを爆発させる日本代表イレブン カタールで開催中のサッカー・アジア杯は3日、準々決勝が行われ、日本代表(世界ランク17位)がイラン代表(同21位)に敗戦。アジア1位と2位の直接対決という今大会注目の“大一番”に1―2で敗れ、2大会ぶりに8強で姿を消した。一方、イランは22年W杯カタール大会以降の無敗記録を17に伸ばし、2大会連続の4強入りを果たした。 後半アディショナルタイムに板倉が相手を倒してPKを献上。これを決められ8強で散ることになった。試合後、森保監督は「選手もスタッフもこの2日間、いい準備をしてくれていたので、監督として、みんなの努力を結果に結び付けられなかったのは本当に残念に思います。私自身が交代カードをうまく切れなかったのが敗因かなと思います」と唇をかみしめた。 苦戦しながらも8強入りを果たした日本だったが、性加害疑惑を報じられたMF伊東純也が急きょチームを離脱することに。ショックを払しょくすべく森保監督は前の試合から先発メンバー3人を入れ替え。負傷欠場となるMF旗手、DF中山、MF中村に代わってMF守田、DF伊藤、FW前田を起用。アジア1位と2位の直接対決となった“大一番”に向け、FW前田を今大会初スタメンに抜てき。MF三笘は2戦連続のベンチスタートとなった。 試合は前半28分、FW上田からのパスを受けたMF守田が強引に中央へドリブル突破。ペナルティーエリア中央で右足シュートを放つと、アジア屈指の守護神GKベイランバンドの腕を弾いてゴールイン。待望の先制点が生まれた。 1点リードのまま前半を終えた日本だったが後半10分に失点。FWアズムンからの絶妙なスルーパスを受けたFWモヘビにシュートを浴びると、GK鈴木の右下を抜け同点に追いつかれてしまった。さらに同20分には、FWアズムンにゴールネットを揺らされるもオフサイド判定に助けられた。 ここで森保監督が動き、同22分にMF三笘とMF南野を投入。それでも日本劣勢の流れは変わらず。何度も危ない場面を迎えると後半アディショナルタイムにPKを献上。これを決められ8強で散ることになった。 森保監督は「収穫という部分では、色々なところをチームで共有してレベルアップできたと思いますし、攻撃の形というところは今日はなかなか出せなかったが、全体的にはカウンターを仕掛ける、サイドから攻撃するというところは(レベルが)上がったかなと思います」とした。一方で「パワーで押し込んでくるときにどうやって回避するかというところは、個のレベルを上げて」と分析した。 「アジアカップは終わってしまったので、これからワールドカップに向けてアジア予選を勝ち抜く力をつけるということ。そして世界一という大きな目標に向かって一つ一つ頑張っていきたい」とした。 「本当にスタジアムに駆けつけてくださった日本人のみなさん、そしてTVを通して日本代表を応援してくださった方々に感謝したい。勝利で笑顔を届けられず、被災地や全国の皆さんに励ましのエールを送れなかったのは残念ですが、これからも日本のために、選手とともに頑張っていきたいと思いますので、引き続き応援をよろしくお願いします」と語った。