阪神D1・佐藤輝、「新人王獲得&日本一」宣言!春季Cは大山先輩質問攻めや
阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(21)=近大=が2日、新春インタビューに登場。ルーキーイヤーの目標を「30本塁打」とするスラッガーは「新人王獲得&日本一」を宣言。将来的な「打率3割、30本、100打点」という数字だけではなく、春季キャンプでは主砲・大山悠輔内野手(26)を質問攻めにすることを明かした。 ◆しっかり練習する年に --明けましておめでとうございます 「おめでとうございます!」 --どういう一年に? 「しっかり練習する年にしたいですね。環境も変わって、いろいろあると思うんですけど、ぶれずにしっかり練習、体作りをやっていきたいと思います」 --ワクワクする気持ちが強い 「はい。もちろんです。プロの世界のことは何も知らないので、もちろん大変なこともあると思いますけど、今は楽しみという気持ちですね」 --1年目の目標は 「新人王を目指してやっていきます」 --自分のやるべきことは 「やっぱり一番はホームランを打ちたいですね。ホームランを打つことが一番楽しいです。小さい頃からホームランを打つのが楽しかったので、それは今も変わっていないですね」 --浜風が強く、甲子園は左打者が不利といわれる 「そこでやるしかないので。やってみなければわからないですけど、甲子園で打てるような技術をしっかり身につけたいと思います」 --技術とは 「逆方向に打つとかですかね。あまり意識しすぎることはなく、まずはしっかり自分のバッティングをすることだと思います」 --ホームランを打つために、一番大事にしていることは 「しっかり練習することです。練習でやったことしかでないので、とにかく練習ですね。練習では強く振る、バットを早く加速させるということを大事にしています」 ◆将来的には3割&100打点も --子どもの頃から全打席ホームランを狙っていたと聞いた 「基本的には今と変わっていないですね」 --ルーキーイヤーから30本塁打を目指す。甲子園では何本打つ? 「どうなんですかね? 半分(15本)くらいですか? 甲子園でもいっぱい打てるように頑張ります」 --打率、打点などは 「もちろん打者であれば(将来的に)目指す打率であれば、3割ですし、打点も100とかだと思います。そこを目指して頑張っていきたい。数字とかはあんまり分からないですけど、できる限りのことをやっていきたいです」 --昨季、大山がチーム最多の28本塁打をマークした 「技術もそうですけど、考え方というか、そういうところも聞いてみたいですね。何を待っているのかとか、こういう場面ではどうするかとか。甲子園がホームであれだけ打ったのは本当にすごいなと思います」 --春季キャンプで 「教えてほしいことは自分からどんどん聞きに行きたいと思います」 ◆同世代オリ・由伸と対戦したい --オリックス・山本らが同世代にあたる 「特別な意識はしていないですけど、もちろん、あれだけの活躍をしているので、すごいなと思いますね。スピードも速いし、コントロールもすごくいい。球界を代表する投手だと思うので、交流戦で対戦してみたい気持ちはあります」 --広島・森下とは大学時代、日本代表で一緒だった。森下から打てば新人王への試金石になる 「対戦経験はないですが、真っすぐのコントロールがいいのはもちろん、変化球と真っすぐのコンビネーション、カーブとか、すごいなと思います。対戦したら、打ちます!」 --新人王を目指す上で同じ大卒選手がライバルになる 「あまり、ライバルを意識するとかは今までもしたことがないので、しっかり自分のやるべきことをやりたいと思います。あまりというか、ライバルを意識したことはないですね」 --矢野監督の印象は 「積極的に、じゃないですけど、どんどん失敗を恐れずにやってくれと言っていただける監督だと思います。逆に消極的なことをしたらダメだと思う。しっかり積極的にやっていくことが大事。そういう印象ですね」 --激しい競争が始まる 「負けたくないというか、自分のやることをやって、レギュラーをとりたいですね」 --日本一の経験がない 「チームスポーツですし、もちろんそこは目標にやっていきたいと思います」 ★本塁打「楽しい」 関西学生リーグ通算14本塁打。二岡智宏(近大、現巨人3軍監督)を超える新記録を樹立した佐藤輝はアーチを描いた日は「とにかく楽しい」という。「小さい頃からホームラン打つのが楽しかった。それは今も変わってないですね」。ちなみに生涯初アーチについては「ランニングホームランでした。小学校低学年とかだったと思います」と回想した。 ■佐藤 輝明(さとう・てるあき) 1999(平成11)年3月13日生まれ、21歳。兵庫県出身。甲東小1年で野球を始め、甲陵中では軟式。仁川学院高3年夏は兵庫大会で初戦敗退。高校通算20本塁打。近大に進み、関西学生リーグで2年秋にMVP。今秋は10試合出場で打率・257、3本塁打、11打点で2度目のMVPに輝いた。大学通算81試合出場、打率・288、14本塁打(リーグ新)、69打点。21年D1位で阪神入団。契約金1億円、年俸1600万円。187センチ、94キロ。右投げ左打ち。背番号「8」
阪神梅野は藤浪復活へサポート継続/インタビュー2
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「我慢」の年から「開花」の年へ! 阪神梅野隆太郎捕手(29)が日刊スポーツの新春インタビューに応じ、30歳を迎える来季の抱負を語った。背番号2で迎える節目の年。後編ではバッテリーを組む藤浪への思い、福留、能見、藤川らベテランの退団による世代交代の流れなどを語り尽くした。【取材・構成=磯綾乃】 ◇ ◇ ◇ -昨年10月1日のお立ち台で、ファンへ藤浪の後押しをお願いした(※2) 梅野 晋太郎が出る時は、やっぱり期待があるからこそあれだけ声援がもらえる。やったことないポジションで、勝ちパターンでマウンドに上がる、1試合トータルで受けてる自分からしたら、一生懸命な姿に感じるものがありました。(ボールを)受けてでしか分からないものがあると思って、声援はすごく晋太郎にとっても力になってると思うし、だからこそ、あそこでファンの皆さんに伝えたいなって。 -今季もサポート 梅野 晋太郎自身には2020年、この経験があったからこそ、新たなスタート出来ましたって言ってもらえるように、それぐらいの思いで自分も言いました。また新たなスタートとして、お互い、いいものを築いていくためにいろんな話をして、いろんな球を受けて、いろんなリードをして。1勝、2勝、3勝って積み重ねていけるように、女房役としてサポートしていきたいというのが強いです。 -ずっと自主トレを行ってきた能見が退団 梅野 言葉に出さない、自分で分かっていかないといけない厳しさも、一番感じさせてもらったのが能見さん。自分で感じ取るのは一番難しくて、悩んだ時期はあったけど、(2年前から)自主トレの時に、「やっぱりお前が引っ張っていかないといけない」「お前が日本一に導いていかないといけない」と言ってもらった。年数をやるにつれて、少しずつ認められていった、やっぱりそういうのは積み重ねだと思う。だからこそ最後にそう言われた時には、うれしかったし、退団するとなると感情的になるし、いろんな思いがありました。 -ベテランが退団し、役割の変化を感じる 梅野 上本さん、福留さん、球児さん、能見さん、上の人からいろんな話をしてもらえた。「チームの顔としてやっていかないといかんぞ」とか、いろんなことを言ってもらいました。自分が分からないことも聞いて、それが自分の引き出しになってきた。7年たって、まだ1回もリーグ優勝、日本一を味わってないってことは、もっともっと足りないものがあるから。自分たち、30の年になるけど、上が引っ張って下を底上げして、バランスのいいチームに。プレーでカバーし合える、そして言葉の掛け合いでカバーし合える、チーム作りっていうのはすごく大事かなと思っています。 (※2) 10月1日中日戦の後、先発岩田とともに甲子園のお立ち台に上がった梅野は「これからもどんどんそういう声援で応援してもらって、そしたら晋太郎のピッチングも自信に変わっていくんじゃないかなと思う」と藤浪に言及。この試合では、8回に登板し、自己最速160キロを計測。打者3人から2奪三振でホールドを記録した。
阪神梅野は藤浪復活へサポート継続/インタビュー2
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「我慢」の年から「開花」の年へ! 阪神梅野隆太郎捕手(29)が日刊スポーツの新春インタビューに応じ、30歳を迎える来季の抱負を語った。背番号2で迎える節目の年。後編ではバッテリーを組む藤浪への思い、福留、能見、藤川らベテランの退団による世代交代の流れなどを語り尽くした。【取材・構成=磯綾乃】 ◇ ◇ ◇ -昨年10月1日のお立ち台で、ファンへ藤浪の後押しをお願いした(※2) 梅野 晋太郎が出る時は、やっぱり期待があるからこそあれだけ声援がもらえる。やったことないポジションで、勝ちパターンでマウンドに上がる、1試合トータルで受けてる自分からしたら、一生懸命な姿に感じるものがありました。(ボールを)受けてでしか分からないものがあると思って、声援はすごく晋太郎にとっても力になってると思うし、だからこそ、あそこでファンの皆さんに伝えたいなって。 -今季もサポート 梅野 晋太郎自身には2020年、この経験があったからこそ、新たなスタート出来ましたって言ってもらえるように、それぐらいの思いで自分も言いました。また新たなスタートとして、お互い、いいものを築いていくためにいろんな話をして、いろんな球を受けて、いろんなリードをして。1勝、2勝、3勝って積み重ねていけるように、女房役としてサポートしていきたいというのが強いです。 -ずっと自主トレを行ってきた能見が退団 梅野 言葉に出さない、自分で分かっていかないといけない厳しさも、一番感じさせてもらったのが能見さん。自分で感じ取るのは一番難しくて、悩んだ時期はあったけど、(2年前から)自主トレの時に、「やっぱりお前が引っ張っていかないといけない」「お前が日本一に導いていかないといけない」と言ってもらった。年数をやるにつれて、少しずつ認められていった、やっぱりそういうのは積み重ねだと思う。だからこそ最後にそう言われた時には、うれしかったし、退団するとなると感情的になるし、いろんな思いがありました。 -ベテランが退団し、役割の変化を感じる 梅野 上本さん、福留さん、球児さん、能見さん、上の人からいろんな話をしてもらえた。「チームの顔としてやっていかないといかんぞ」とか、いろんなことを言ってもらいました。自分が分からないことも聞いて、それが自分の引き出しになってきた。7年たって、まだ1回もリーグ優勝、日本一を味わってないってことは、もっともっと足りないものがあるから。自分たち、30の年になるけど、上が引っ張って下を底上げして、バランスのいいチームに。プレーでカバーし合える、そして言葉の掛け合いでカバーし合える、チーム作りっていうのはすごく大事かなと思っています。 (※2) 10月1日中日戦の後、先発岩田とともに甲子園のお立ち台に上がった梅野は「これからもどんどんそういう声援で応援してもらって、そしたら晋太郎のピッチングも自信に変わっていくんじゃないかなと思う」と藤浪に言及。この試合では、8回に登板し、自己最速160キロを計測。打者3人から2奪三振でホールドを記録した。
矢野監督=学校の先生、3年目指揮へ覚悟/取材後記
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<新春インタビュー:取材後記> 起用法も矢野流の挑戦や! 3年目に挑む阪神矢野燿大監督(52)にコラム「虎になれ!」の高原寿夫編集委員が直撃する新春インタビュー。「日替わり捕手起用」から「消えた矢野ガッツ」まで少しだけ聞きにくいこともズバリ、聞いた。 【写真】今季の抱負を語る阪神矢野監督 ◇ ◇ ◇ 矢野監督は選手を名字以外で呼ぶことが多い。「リュウ」「セイヤ」というあれだ。それに対して一部から「子どもっぽい」という批判もある。星野仙一氏もそうだったように、これは特にめずらしくはないのだが矢野監督はテレビでも堂々と言うので目立つ。 「僕、学校の先生になりたかったんで。(選手とは)友達みたいな感じ。その中で監督をさせてもらっているだけ。少年野球みたいと言われることには何も思わないし、大したことではないと思います」 確かに矢野監督には「学校の先生」というイメージが合う。だが教師ではなくプロ野球の世界に入り、監督という厳しい立場にいる。負ければたたかれ、勝てば目立つのは選手だ。 「そうですね。高原さんにもよく指摘されるしね」。そう言って目を光らせたのはギクリとしたが、これは避けられないことだ。 昨年はコロナ禍により、プロ野球も大幅に取材が制限された。これはどのメディアも同じで読者はそのあたり、食い足りない部分も多かったかもしれない。今季どうなるかはまだ不透明だが、矢野監督、勝負と覚悟の3年目をしっかり追っていきたい。【編集委員・高原寿夫】