幸せの泡を生む! | バーテンダー裏トーク~プライベートトークから珠玉の一杯まで~

バーテンダー裏トーク~プライベートトークから珠玉の一杯まで~

住宅街の入り口にひっそりとある国分寺最北端予約優先のBAR。入りづらい地下を降りるとそこは大人の為の隠れ家・・・・・・。そんなBARETUDEから貴方だけの情報を。
BARのマナーやらお酒のことやらプライベートも(笑)

ここのところ練習していた”3次元”シェイクの応用。3次元シェイクなんて言い方はどこからきたのか?わからないのですが(笑)通常シェイキングは縦方向と上下方向で行われるが、それに斜め方向を足すところから、立体的なシェイクのことをそう呼ぶらしいです( ̄▽+ ̄*)以前聞いた時は-イオンを発生させるとかなんとか.....。人間にそんなこと出来るかぁあああ!!と思ったものでした。-イオンは出ないでしょうが、マイクロバブルと呼ばれる細かい泡は作り出せるんですね。簡単にいってしまえば、ホイッパーを思い浮かべていただければわかりやすいかと。縦、横、斜めに張り巡らせた鉄の棒の間を液体が通ることで、ホイップさせる道具ですね。あれを細かく動かせば当然、動く液体も少ないので細かくなります。
これをシェーカーに置き換えると.....。おう難しい!!とにかくシェイキングでハードシェイクをして気泡を立たせることはよく知られていますが(某有名バーテンダーさんが唱えた理論)。あれは衝撃によって発生した気泡をまたつぶして細かくしていくというもの。
シェーカーの中の液体は、螺旋を書いて動きます。(ここでどうしてを書くと長くなるので割愛)その液体をストレーナーを通せばホイッパーの役目になりますよね。本来のストレーナーの役目は出す時に氷が入らないようにする為に考えられた。しかしこのストレーナーに氷を当てると穴が開いているので、氷を削ってしまうんです。なので氷を回転させてあげてからギリギリのラインでの縦の移動をさせます。それに斜めの動きを加えてあげることで、液体の螺旋のスピードを上げてやると中心に向かって液体が進んで行きますので、ストレーナーを通しやすいというわけ。
なので上下逆の持ち手になるので、より難しい。こんなことを実践しています。(笑)よくアホだと言われますが、自分が求める柔らかなカクテルを作るための努力の一つ。最近は電動にしろ、手動にしろホイッパーを使って泡立ててからシェイクする人も多くいますが、一つの道具を理解しフル活用することに僕自身は美学を感じています。それで本当に事足りなくなったら、別の手法も取り入れていきます。僕のカクテルを飲まれたことがある方はお分かりいただけると思いますが、細かく残る泡がとても印象的ですよね。
その泡の中に幸せを込めて。