天国の父に向けて演奏した記事はこちら



やっとお盆が終わった。


前回の記事で、田舎のお墓で熱中症になりかけた話を書いたが、あの時、めまいを起こしかけた母が黙って薬を飲んだことを後から聞いた。

それでも可愛い孫が行き帰りの車内で隣にちょこんと座ってくれて癒された母……と運転席の私。


美人で鼻が高い母がサングラスを掛けると、

「おばあちゃん、かっこいい!」

と素直に言う姪っ子。

姪っ子には私がかつて愛用していたキティのサングラスを渡すと喜んでくれて、

「あ!トンネルがもうすぐ!おばあちゃん、サングラスを取る用意!一緒に外そう!」

っていちいち言うのが可愛い(笑)


と、前置きはここまで(笑)


うちの住職は変わり者である。
約20年前に田舎のお寺に雇われて来た方で地元の人ではない。
ちなみにうちの姉と同じ年。
団塊ジュニア(笑)
今は50過ぎだが、最初から変わっていた。
祖母や父が住んでいた田舎の家に法事で訪れたときから……。

まず、視線を合わせない(笑)
正面の人間を見ずに斜めに視線を泳がす。

そして潔癖症!
仏壇の前に座ってからも周りを見回し、ホコリをつまんで叔母に捨てるように渡してきた(笑)

お経を読んでいる間も衣をガサガサと音を立てて座り直して…。

お車代や御前料など、親戚たちが悩んだあげく全てまとめて封筒に入れて渡したのだが…。

「???御前料は?」
などと聞いてきたので全てまとめて入れていますと母たちが説明すると納得したようで玄関まで来た………………その時!


「それでマンガでも買って読んでよ。」


と言ったのは父である(笑)
もちろん嫌味を込めて…。

そう、この住職は変わり者の独身で、毎日毎日、田舎にあったスポーツセンター内の食堂でお昼を食べるのが日課だったらしい。
必ずセンターに置いてあるマンガを読みながら……。
小さな町ではすぐに噂が広まるし、私自身も父たちとその食堂へ食べに行ったことがあるが、確かにマンガを読みながら食べていた。
作務衣を着た住職が(笑)
 
まぁそんな嫌みを言えるのは後にも先にも父だけ。
その田舎で唯一の外科医で性格も怖いものなし!

その父が亡くなった時も姉が電話をしたら……。

「行けないですねー。他にも予定があるので……ブツブツ…。」
と言い訳されて断られた。

まぁ、断ってくれて逆に良かったけどね(笑)


精神科医の弟と心理士のお嫁さんに分析してもらうと…。
やはりアスペルガーらしい。

とにかく自分の主張ばかりする。
自分の決めていた通りにならないと不機嫌になる。
関西弁で言わせてもらうと、
「お坊さんやで?」
と突っ込みたくなる(笑)

今後も法事などがあるたびに気が重くなるのは間違いない。

父がいたらなー、と思う。