次は いよいよ 楽しみにしていた『弘道館』へ。
◎弘道館(こうどうかん)
弘道館(こうどうかん)は 天保12年(1841年)7月に落成。
『水戸が天下の魁となり、日本の国家を護り
将来へ発展できる 優秀な人材を育成する』 とし
水戸藩 第9代藩主 徳川斉昭 (烈公)(とくがわなりあき)
によって創設された 全国一の規模 をほこる 藩校 。
総合大学のような施設でした。
また
徳川斉昭の側近として活躍した 藤田東湖(ふじたとうこ)は
江戸時代末期に水戸藩で活躍した武士であり 学者。
「弘道館」の設立において
「弘道館記」という教育理念が示されていますが
起草したのは藤田東湖であり、斉昭の命令で『弘道館記述義』を記し
尊王攘夷運動に大きな影響を与えました。
吉田松陰、西郷隆盛、木戸孝允、佐久間象山、横井小楠、吉田東洋、橋本左内
梁川星巌、山内容堂、松平春嶽など 幕末期に大きく活躍した人たちに
に影響を与えた人物 と言われています。
弘道館 では
藩士と その子弟が学び
入学年齢は 15歳からで卒業はありませんでした。
学問と武芸の両方が重視され
学問では
儒学、礼儀、歴史、天文、医学、数学、地図、和歌、音楽など
武芸では
剣術、槍、柔術、兵学、鉄砲、馬術、水泳など
多様な科目が教えられていました。
その後
幕末の動乱期を経て、明治5年(1872年)弘道館は閉鎖。
幾度の戦火を免れた
正門、正庁、及び 至善堂 は
昭和39年(1964年)国の重要文化財に指定。
<正門(重要文化財)>
柱には弾痕があります。↓
観覧料 大人400円。
こちらで支払います。↓
さあ、いよいよ中へ。
前回は、修復中で中に入れなかったため、楽しみです。
<正庁諸役会所>
廊下を進みます。
京都の建仁寺では こういう写真が撮れなかったので有難いです。
ゴールデンウィーク中は、どこも混雑していますが
ここは 時間が止まったよう。
のんびり、ゆったり癒されます。
江戸時代にタイムスリップしたようです。
<正庁正席の間>
正庁 は 学校御殿 ともいい 藩主が臨席して文武の試験を行ったところ。
そして こちらの 掛け軸は『弘道館記碑拓本』。
更に廊下を進むと
当時のトイレとお風呂場。
『大日本史』↓
<至善堂 御座の間>
藩主の休憩所。
第15代将軍 徳川 慶喜が明治元年に 恭順謹慎した部屋です。
徳川慶喜さまの肖像画をバックに。
最後の 資料の部屋 は撮影禁止ですが
それ以外は撮影可能でした。
のんびり、ゆったり
心癒される時を過ごさせていただきました。
そして
次は 屋外を散策。
こちらのお店で、お土産を購入しました。↓
庭には たくさんの梅の木があります。
梅の時期は、キレイでしょうね。
<対試場>
土手に囲まれた内部で試合が行われ
他藩士との試合が行われることもありました。
弘道館
とても 素敵な時間でした。
つづく