広島を思う。 | 仲代奈緒オフィシャルブログ「ココロの部屋」Powered by Ameba

広島を思う。


70年前の今日、広島に原子爆弾が落ちました。

私の祖父母は広島の人です。

裁判官をやっていた祖父は、戦争の波に、いつか自分の信念を曲げなくてはならない日が来るのを恐れ、裁判官を辞め、弁護士になり、東京で暮らしていました。

しかし、戦争が激しくなり、母たちは広島、呉の祖母の実家に疎開しました。



そして、今日8月6日。

広島に原子爆弾が落ちました。
世界初の核兵器。


その日のことを母・恭子は「大切な人」に克明に記しています。


12歳の母の目を通して見た原爆は、生涯忘れることの出来ない、映像となり、母の脳裏に焼きついていたのでしょう。


でも、悲劇はそれからでした。


一緒に住んでいた祖母の兄は、原爆の恐ろしさも知らぬまま、翌日広島へ様子を見に行きました。

そしてそこで見た地獄のような光景。

そして、その後、血痰が出るといい、結局癌で亡くなりました。


広島に住んでいた親戚は皆それぞれに被害に会いました。

子どもが死んだ家、子どもだけが生き残った家…、それぞれに悲しい物語があります。


親戚の治雄さんは呉で働いてましたが、召集令状が来て、家族と広島で落ち合うことになりました。

奥さんと子どもは1日早く広島に着いていました。
そこに原爆が落ちました。


奥さんも子どもも、お腹の中の子どもも、皆亡くなりました。


治雄さんは、「これで思い残すことなく行けます!」と笑顔で出征して行きました。


それからすぐに日本は敗戦。

終戦を迎えた治雄さんは日本に帰ってきました。


原爆で全てを失い、待つ人のないところへ1人帰らなければいけない治雄さんは、抜け殻のようにボロボロだったそうです。


一発の弾で大きな大きな悲劇をもたらした原子爆弾。


唯一の被爆国として日本はこの事を決して忘れてはいけないし、
この悲劇を通して学んだ「本当に大切なこと」をいつも心に刻み、
世界のしあわせを率いて行く国でなくてはならないのではないかなと思います。



8月13日から、ねねぷろじぇくと公演で「大切な人」を上演します。

本当に大切なものがぎっしり詰まった物語です。

皆さんに「本当の幸せ」とは何か…。

この作品を通して、そんなことを思い出していただけたらと思います。


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ねねぷろじぇくと戦後70年特別企画
大阪、神戸、京都、名古屋公演

母、宮崎恭子が亡くなる前にこれだけは出版したいと7年かけて書いた物語「大切な人」。
2011年8月二木てるみさんを迎え東京で上演したこの作品は好評を得て、同年12月若村麻由美さん、山本太郎さん他を迎え再演。昨年8月には大阪、神戸と念願の関西公演が叶いました。有難いことに「大切な人」は関西でも好評を得て、京都、姫路、大阪で再演。今春には、初の名古屋、奈良、大阪箕面での上演も叶い、初演から22公演の上演続けています。
今年は戦後70年ということで、何か皆様に特別なものをお届けしたいと考えておりました。
本当の意味の反戦は、戦争の恐ろしさや悲劇を伝える事ではなく「本当に大切な事に気づくこと…」
これこそが本当の「反戦」であり、全てを愛することが出来れば争いなどなくなり、皆がしあわせに暮らせると思います。
「大切な人」は70年前の物語ですが、今と重なる部分が多く、戦争は過去のものと思っている世代の方には、ぜひ、観て頂きたい作品です。この作品は戦争の物語ではなく、少女時代の母・恭子の目を通して見た家族の物語です。               
                
そして、今夏、もう1作、ねねぷろじぇくと、3年ぶりの新作も発表出来ることになりました。
「100年目のラブレター」。この物語は、ある素敵な夫婦の物語。
イギリスを舞台に、美しく、悲しく、そして少し奇妙な、夫婦の愛の物語をお届けします。この作品はねねぷろじぇくとオリジナル作品で、10年間温めてきた自信品です。
この2つの「愛の物語」を通して、家族とは…、幸せとは…、本当に大切なものとは…。そんな事を考えて頂けたら嬉しいです。
そして、1日だけのスペシャル企画!!両公演の素敵なキャストによるライブと、手仕事、暦、陰陽五行などを通し本当に大切なものを伝えるファシリテーター冨田貴史さんを交えたトークショー。皆様にとって、最高に素敵な夏の夜になればと思います。

*この公演には、愛の波動と言われ
る528hzを使用しています。今までにない、癒しの空間をお楽しみください。


「大切な人~私の家族が見た戦争~」  
原作 宮崎恭子  監修 宮崎總子 
脚本、演出 仲代奈緒  
出演 仲代奈緒  山本芳樹  
           山下智子 DAI 増田将也 
           黒川雄司(pf)        

      
「100年目のラブレター」   
原作 小山内こころ   
脚色、演出 仲代奈緒     
出演 仲代奈緒 山本芳樹 
増田将也  
奈良大介(per) 有本紀 (pf)     
       

「ライブ&トーク」
出演 仲代奈緒 山本芳樹   
 有本紀    DAI     冨田貴史 他
                                       
「大切な人~私の家族が見た戦争~」
京都    錦鱗館        
京都市左京区吉田神楽岡町3番地  tel 090-5974-8372           ¥3800                                                                  8/14 (金)19:00~   
神戸   モダナーク    
¥4800(ドリンク付)
大阪 キリスト者共同体  阿倍野集会所 
¥3800             
         

「100年目のラブレター」
名古屋 栄能楽堂      
名古屋市栄5‐6‐4               
tel 052-262-1183                ¥3800             
神戸   FORTY FIVE 
神戸市中央区布引町3‐2‐1‐B1    tel 078-241-3000    ¥4800(ドリンク付)
京都   錦鱗館      
京都市左京区吉田神楽岡町3番地 tel 090-5974-8372            ¥3800            
 8/20(木)19:00~    
大阪   キリスト者共同体 阿倍野集会所 
¥3800
「大切な人によせて~トーク&ライブ~」
大阪   キリスト者共同体 阿倍野集会所  ¥3800             
(開場は各公演30分前)


・お申し込み先raziel.mari@hotmail.com

お名前、住所、電話番号、公演日、公演名、枚数を記入の上、メール下さい。

0807042677620:00以降)中西