エネパレ | 仲代奈緒オフィシャルブログ「ココロの部屋」Powered by Ameba

エネパレ




ブログ更新中々出来ずすみません。



書きたい事は山ほどあるんですが、それを文章にする時間がなく、中々ブログを更新出来ずにいました。



先々週の日曜日、5月15日。

二回目のエネルギーシフトパレードが行われました。


私はとても残念なことに参加出来なかったのですが…


ちょっと遅くなりましたが、前回私が参加した、エネパレのこと書きたいと思います。





4月24日

毎年、代々木公園で行われているアースデイ。

その中の1つのイベントとして、エネルギーシフトパレードは行われました。



エコを考える大イベントであるアースデイには毎年行っていて、知っているエコや自然派のお店も沢山出店していましたが、今年はそこを通り過ぎ、エネルギーシフトパレードへ直行しました(笑)


坂本龍一さんや、小林武史さん、加藤登紀子さん、湯川れい子さん…
沢山の著名人の方も賛同されているこのパレード、


原発を卒業して新しいエネルギーに変えて行こうと言うパレードです。


photo:01




「実は原子力発電は1番高い。

3/11を機に変わったねって言う社会にしましょう!」

と言う田中優さんなどのお話に、皆拍手喝采。



その後パレードが始まりました。



エネルギーシフトパレードでは10個程の色々なグループにわかれてでパレードを歩くことになっていました。



-ばいばいげんぱつプラカードグループ
-こどもといっしょグループ
-菜の花を手にグループ
-ハードコアグループ
-サウンド(鳴り物あり)グループ
-サイレント(大きな音響を使わない)グループ
など…。



私は菜の花グループで歩く事にしました。



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お姉さん達が菜の花を配っていました。



photo:03






パレードには宍戸開さんもいらしていて、


久しぶりに再会しました!



開さん全然変わられない…。



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こうやって縁あってまたお会い出来る事、

嬉しいですね…。



菜の花グループで一緒にパレードしました。






これまたすごい縁で、アースデイの沢山のお店の中にお友達のお店を発見しました!



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美味しい鶏が食べられる、ずっと通っていた行きつけのお店。


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昨年実家である福島に帰り、10月から福島でお店をオープンしたばかりでした。



3/11の地震はすごい地震で、

砂埃が立ち、前の家の屋根は崩れ、
地震ではなく、この世の終わりだと思ったそうです。

電気も止まり、唯一の情報原は車のラジオ。


そのラジオからのニュースで、原発に米軍が冷却水を運んでいると聞き、これはただ事じゃないと、そのまま避難したそうです。


友人は福島第一原発から7.5キロのところに住んでいました。



翌日、福島第一原発、爆発…。

爆発し、避難指示に住民はパニックになり、車はは渋滞で持ち出せなかったそうです。


友人は前日避難していたので、幸いな事に、車を持ち出せたと言っていました。

ラジオを聞いた時の一瞬の判断が、大きな違いになるのだと感じました。




避難したものの、ガソリンがなく、しばらくは動けず、立ち入り禁止区域になる前に一度大事な荷物を取りに家に帰ったそうですが、

原発から7.5キロの距離…。

もう一生、家には帰れない…と言ってました。




彼の義理のお兄さんは東電に務めていて、今、福島第一原発で働いているそうです。



ある日、家族で引っ越した先に、お姉さんを訪ね、義理のお兄さんが来たそうです。


いつ死ぬかわからない。

今回が最後になるかもしれない…。


そんな思いで、原発に帰って行くお兄さんを見送ることは本当に辛かったと話していました。




バイタリティ溢れる人なので、明るく店をやっていましたが、瞳の奥にいつもの明るさがなく、

その表情に、地震と原発の悲惨さを感じました。


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一緒に店をやっているシェフの彼女も辛い思いをしていました。


明るい笑顔が素敵な彼女。


お店に行ってた時、彼女の笑顔を見ると元気になれました。


そんな元気いっぱいの明るい彼女が、


「もう二度とうちに帰れないのがね…」

と、ため息混じりにつぶやきます。


彼女の目には涙が溢れていました。




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今住んでいる家に、ある日突然、なんの前ぶれもなく住めなくなる…。


きっと想像も出来ない辛さだと思います。



地震と津波だけなら時間はかかってもいつから必ず復興しますが、


原発のために彼らは大切な家を失ったんです。



便利さの裏に、こんな悲劇が隠れていたなんて…



身近な人から聞く体験談は重く、重く心に突き刺さりました。



何も知らずに今まで生きてきた自分、本当に情けなく思いました。







何かしなくては…。



何も失わず今までと同じ日常を送れている私…。



何かしなくては…。




今年のアースデイは今までとは違う、


アースデイになりました。