
目から鱗でした。
ネットの古本売り場でたまたま見つけて買ってみたんですけど。
紙谷一衛さんという、かの有名な小澤征爾さんの、実質の兄弟子にあたる方が書かれた本。
主にクラシック音楽家に向けた本ですが、私のような邦楽をやってる者にも通じるところがたくさんたくさんありました。
演奏とは、作曲者の意図を理解しようとするところから始まる。
演奏家は、作曲者の意図を汲み取り、いかに聴衆に伝えることができるか。聴衆の心の中に、いきいきとしたものを残せるか。
音楽と心は直結している。
本来は、人の心の動きをダイレクトに表現するものでなければならない。
一糸乱れぬ正確な演奏と、人の心を動かす演奏とは、切り離して考えるべき。
などなど。
いつも私が澤先生に言われていることと重なりすぎて、うーーん!そうか!と何度も納得してしまいました。
折にふれて読み返したい本です。
素敵な出会いでしたー。