被災地にて | 箏・三絃演奏家 松浪千紫のブログ・*。♪

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〜箏・地唄・上方唄三味線・胡弓演奏家の、日々のつれづれや音楽のこと、気ままに綴っています〜

今月はじめ、旦那さんの実家に帰省する前に少し足をのばして、宮城県を回ってきました。


恥ずかしながら震災以降、まだ被災地を訪れたことがなかったもので。


最初に訪れたのが名取市の閖上地区。
高速道路からも近く、一見すると普段と変わらない街並みに見える風景。

海に向かって車を走らせていると、ある地点からそれがガラッと変わります。

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ここは、何千人という人が住み慣れた町だった。

それが、あの日の津波にすべて呑み込まれ、あとに残ったのはこの何もないだだっ広い空間。


航空写真で震災の前後を同じアングルから撮影した写真も見ました。
にわかには信じられず…本当に、言葉が出なかった。
胸がしめつけられて、すごく苦しくなりました。

これが現実なのですね。






仙台に1泊して、次の日は気仙沼、南三陸へ。
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南三陸の防災庁舎。

この建物の中から、懸命に町民の避難を呼びかけた職員さんたちは、助からなかった。

建物の高さより、津波が高かったということになる。

防災庁舎から海のほうを眺めてみたのですが…慣れ親しんだ海が、津波となって町を襲うなんて、住民の方々も想像しづらかっただろう。
本当に青くてきれいで、おだやかな入江の海でした。

自然の恐ろしさを思い知らされます。






各地の屋台村にも行きました。

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津波や地震でお店を失ったときの絶望感はいかばかりか、と思いますが、皆さん本当に明るく接して下さいました。


まだまだ乗り越える壁はたくさんあると思いますが、陰ながら応援しています。





復興には、5年10年ではなく、10年、20年…漠然とですが、まだまだ長い年月が必要でしょう。

被災したときまだ幼かった子供たちも、あっという間に大人になります。


戦争を生き抜いた子供達がその後の高度経済成長を支えたように、震災を乗り越えた子供達にも、逞しく生き抜いてほしいなと切に願います。








さてさて、おまけの話ですが!

気仙沼の屋台村でお昼を食べたとき、旦那さんの食べていたウニ丼を少しわけてもらったら…

びっくりするくらい美味しかった

わたし、ウニ嫌いだったんですけど。

初めて心から美味しい!って思った。

しかも、震災以降初めて水揚げできたウニなんだそうです。

獲れたてがこんなに美味しいなんて…本当に感動モノでした


ちなみに私が頂いたマグロイクラ丼も、ほっぺた落ちそうなくらい美味しかったですよ♪♪
 
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