子供達が私に抱き着いて泣いている

 

声を押し殺して泣いている

 

私も涙が止まりませんでした。

 

戻ってきてくれてありがとうと泣く義母には目もくれず

 

私達は家に戻りました。

 

4人でダイニングテーブルの席に着くと

 

夫が話し出しました。

 

今回パパはママの事を傷つけてしまった。

お前たちも薄々気が付いていたかもしれないけど

パパがママの事を裏切ってしまったんだ。

他の女の人と会ったりしていたのがバレてママを傷つけてしまった。

本当に申し訳ないと思ってる。

 

と話を切り出しました。

 

ママはパパと離婚したいと言っているんだけど

パパはママと離婚したくない。

できれば、許されるならもう一度心を入れ替えて

信用してもらえるように頑張りたいと思ってる。

お前たちとも絶対に離れたくない。

家族を幸せにしたいと思っているし、二度と裏切る事はしないから

どうか許してほしい。

全てパパが悪かった。

本当に申し訳ない・・。

 

と涙を流しながら私と子供達に説明を始めました。

 

 

上の子は中学生。親が離婚している友達も少なくないからか

 

そうなんだぁ・・という結構冷めた反応。

 

下の子は泣きながら離婚なんてしないで!と何度も言っていました。

 

私は夫が本気でもう一度やり直したいと思っているなら

和子からの謝罪と携帯電話の解約を条件として出しました。

 

確かのこの時は夏休み中で、謝罪は夏休みが終わるまでにはなんとかするといい

携帯電話は解約すると言いました。

 

本当にこれを信じていいのか・・・

 

子供達の前でここまで反省しやり直したいと言っている夫を

 

100%信じていた訳ではありませんが、

 

しばらく様子を見ようと思いました。

 

それからは私も夫も通常の生活。

 

夫は私に日々感謝するような素振りをし

 

普通の夫婦、普通の家族のような生活が再び始まったのです。

 

携帯は新しい携帯電話を契約しに行きました。

 

あとは謝罪。

 

これについては私から何か言うことはやめていました。

 

夫から謝罪の話を私にするのが筋だと思ったからです。

 

いつものような幸せそうな笑いがたくさんある生活。

 

でも私の心の中ではいつあの話を切り出してくるのか

 

本当に謝罪する方向に話を進めているのかと毎日思っていました。

 

しかし待てど暮らせどそんな話はなく、まるで夫は謝罪の事など忘れているかのように

 

何も言ってくることはありませんでした。

 

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