畠に行く農道を歩いていたら、ジョウビタキ君が飛んで来た。

おや、私が来るのを待っていてくれた?

なぁんて勝手に思ってしまう。

畠作業を始めて、それが土を掘り返す作業(虫が地面の上に出て来る作業)じゃない、って分かったら、どこかへ飛んで行った。

まぁそんなもんだ。

栽培ハウスの上にはハクセキレイ君。

尾をピコピコ振りながらチョコマカ歩いて行く。

ハクセキレイ君も、地面に出て来る虫狙い。

その内どこかに行ってしまった。

農地は山に囲まれているので、日暮れ前に日陰る。

間もなく冬至。

畠の聖護院大根、丸く太りつつある。

宵闇と冷え込みで、じんわり美味しくなってくれると思う。

(年内に初収穫できるかなぁ。)

 

10月末に播種した空豆たちを、ようやく露地デビュー(定植)させた。

苗の本葉は5枚以上になっていて、本当なら先週中に露地に出してあげたかったのだけど。

諸々立て込んで、遅れた。

67粒播種して、苗にできたのは、54株。

内、生育の良い43株を定植した。

 

冬を越え、春が来て、空豆の花が咲く。

空豆の花は愛らしく清楚。

その花が結実して、緑の莢が空を向き、やがて豆の重みで下を向く。

初夏の気配がするその頃、収穫できるはず。

 

実家の母が、

「使っていた3年日記が今年で終わるから、

今日ね、来年の日記をQに連れて行ってもらって、本屋さんに買いに行ったのよ。」

(Q=私の弟)

私:ふんふん。

「3年日記また買っても大丈夫かしら?

って思って見ていたら、Qがね

『隣の5年日記の方にしなよ』って言うのよ」

私:へ~それで?

「『200円くらいしか違わないなら、5年の方がお得だろ。』

って言うからね、

『5年日記買って、もし、5年分書かないで逝ってしまったら勿体ないじゃない。』

って言い返したんだけど。」

私:(内心で、その光景を想像して笑ってしまっている)

「結局、5年日記を買ったわ。」

私:(内心で爆笑)

 

3年日記を書き始めた時、母は89才だった。

5年日記を書き終わったら97才になっている。

うん。私がその場にいても、5年日記を「お薦め!」しているだろうな。

これからの5年が、良い日々でありますように。

畝立をしていたら、ジョウビタキ君がやって来た。

昨日よりも至近距離まで私が近づいても逃げない。

この子、昨冬も、ここに来た子かなぁ?

私のこと、覚えている?

昨日は、

こいつ?誰だっけ?えぇぇぇっと。。。。。

とか、遠目で眺めていたけど、どこかで、

あぁそうそう。

土を掘り返しては、虫を地面に出す奴だ。

案外フレンドリーな奴だっけ。

って思い出したのかもね。

畝立ての間、畠にいた。

日が暮れたら、どこかに飛んで行った。

ねぐらに帰ったんだろうな。

明日も来てくれるかな。

(*^-^*)

耕していたら、あの声が聞こえた。

あ~もしかすると!

と、見まわしたら、

あぁ!

今冬も来てくれましたか!!

ジョウビタキ君だぁぁぁぁぁ!

 

ジョウビタキ君は冬鳥。

寒くなるとやって来る。

昨冬も冬の間、畠に来ては、虫取りをしたり、私の作業を見ていたり(これは私の主観)していた。

冬の間の、私の畠仕事友だち。

畠の隣の梅の枝から、ひょいっと、畠の柵に止まった。

耕した畠の土から出て来る虫を探しているのだろうね。

沢山虫を取ってね。

私もせっせと耕すから。

春まで一緒に畠仕事しましょう。