山藤が里山の中腹に伝っているのが畠から見える。

木から木に伝っていて、山の紫の血脈のようだ。

山の精髄は藤色なのかも。

畠の道を隔てた隣りの花梨の実が、赤みをおびてふっくらして来た。

先週までは無傷だったのだけど、今日見たら、何者かに齧られた跡のある実がある。

鳥?虫?獣?

こんなに小さくて若い花梨でも、齧ると美味しいのかな?

(試しに齧ってみたいけど、人様の敷地の花梨だから、私は齧らないよ。)

見上げる電線には燕。

チュクチュクチュクチュク

お喋り止まりません!

って感じで鳴いている。

※五月晴れ、って、梅雨の合間の晴れ間のことで、本来は梅雨前の今の季語ではないのだそうだけどね。