カラスノエンドウの繁茂する野原の真ん中で、赤いチューリップが一輪咲いて、今日の強風に翻っている。

何やら、群衆の中、楚々と赤いドレスを翻して歩む貴婦人めいている。

それにしても、何故ここに?

と、チューリップ自身思っているだろうなぁ。