畠までの道を歩いていたら、頭上の電線から、

 

ちゅうちゅくちゅうちゅくてぃてぃてぃてぃてぃちゅうちゅうく

 

と、せわしない小鳥の鳴き声がする。

途切れなく機関銃連射のように鳴いている。

せわしなく鳴く鳥だなぁ。

って思いながら聞き流しながら、農地に入ろうとした時、気が付いた。

 

この鳴き声!燕だ!!

 

頭上の電線を見上げたら、燕。

私が見上げたのが気に入らなかったのか、鳴くのを止めて、畠に隣接のお家に飛んで入って行った。

このお宅、毎年、ガレージに燕が営巣する。

燕が飛来する時期から、冬前、南に帰って行く頃まで、ガレージはずっと開けっ放しにされている。

営巣も始まっているんだ。

 

そう言えば、今春は鶯の初鳴きを聞き損ねた。

先日、谷渡りの鳴き声まで完璧にこなして鳴く鶯の声を聞いて、

あぁ今春は初鳴き聞き損ねた。

と、ちょっとがっかり。

初鳴きの、

あれ?あれ??これでフレーズ良かったっけ???

って感じの、たどたどしい、

ほーほ?ほ?け?ほーきょ???

みたいな鳴き声を聞くのが、毎春の楽しみなんだけど。

 

冬鳥たちは、それぞれの故郷に帰って行った。

これからは、夏鳥たちの子育ての季節。

良い季節を。