トマトの実が大きくなって来た。

丈は、まだ私の膝くらい。

夏の終わりくらいまでには、私の背を越え、茎は大蛇のように蜷局を巻く。

 

トマトは初夏から、上手に世話すれば晩秋くらいまで収穫できる。

(ハウス栽培で加温なしで。)

「上手に世話」ってとこがハードルで、たいていは、夏の間にうねり巻く茎の大蛇に敗北してしまっている。

こまめに脇芽を摘み、実を収穫し終えた段の茎から地面に落として、根元に巻いていく。

書くと簡単なんだけど、書くのと、実際にやるのとは、少々(と言うか、かなり)違う。

 

 

とは言え、トマトの畝に入って、脇芽摘みをするのは好き。

トマトの茎、葉の香りが立つと、頭がすっきりして、何やら楽しい気分になる。

 

その内、控えめにはするけど、今は灌水をたっぷりしてあげている。

水が掛かっても、トマトは香る。

トマトの香りは、トマトの言葉、トマトの歌かもね。