家人の口腔ケアのために、訪問歯科を月2回お願いしている。
家人には、構音障害と嚥下障害がある。
舌・喉の動きが鈍いので、唾液が上手く回らず虫歯になりやすく、口の中の雑菌が気管に入ると肺炎を起こす可能性がある。
そんなこんなの、定期的口腔ケアなのだ。
(ってえのが、前置き)
今日はその訪問歯科の日。
口腔ケア後、発語練習もして下さった。
「じゃぁ、『ふるさと』歌ってみましょう。」
って言われて、家人、
ウサギ追いし かの山♪
って歌い始めた。次の歌詞、
コブタ釣りし かの川♪
どうしても、コブナ、が、コブタ、になってしまう。
本人は「コブナ」と言っているつもり。
聞いていて、笑っちゃいけないのだが、
川をコブタたちが、ぷぴーぷぴー言いながら泳いでいて、それを、麦わら帽子の家人が釣り上げては、鮎舟に乗せている光景が思い浮かんで、吹き出してしまった。
「騒ぐな。おとなしくしとれ!」
とか言いながらね。
後で先生に聞いたら、
「ナ行」は発音時、舌で息が鼻に入らないようにして発音するので、舌が上手く使えないと発音が難しい。
のだそうだ。
家人、暫くナ行の発音練習をしてもらって、無事、コブタはコブナとなった。
めでたしめでたし。