雨が降らないので、作物の生育が進まない。
それでも、タマネギ苗の茎が、竹串よりは太くなった。
菜箸よりは細い。
菜箸くらいの太さになるには、後半月くらいかかるかな。


「雨降らないねぇ」
って、エンドウ豆を播種していたら、隣の畠で作業していた近所の方が、声を掛けて下さった。
ひとしきり、天気のことを話して、
「そうそう。
下(集落の外れ)で鹿が罠に捕まった、ってことてすよ。」
って、教えてくれた。

あ~
あいつだ。
来る度に、腹を立てて追い払っていた奴にちがいない。

「これで、当分、鹿が来ないと良いねぇ。」

うん。その通り。

罠に捕まった獣は、殺処分される。
山の者は、山にいて欲しい
山の獣が里に降りてくれば、里の者は「対策」をする。
山の者と、里の者、住み分けが出来れば良いのだけど。

私に出来るのは、
ここは、お前たちの来るところではない。
と、畠に来た獣を追い払い続けることだけだ。