夕暮れが早くなった。
雲の多い今日は、18時前すでに薄暗い。
里山からは、鹿の鳴き声がする。
きゅぃぃぃ きゅぃぃぃ
と細く甲高く、良く通る声で、聞きようによっては、悲鳴のようにも、泣き声のようにも聞こえる。
聞いていると、ちょっと悲しい気分になることもある。
まぁ、この鳴き声は、鹿の雄が、雌に、
ここに来て!一緒にお茶しようよ!
って呼び掛けている恋鳴きの鳴き声なんだけどね。
お茶しようよ!
は、良いのだが、
へい!彼女ぉ!
僕さ、旨い葉っぱのある所知っているんだぜぇ。
人間の住んでいる所に近くて、ちょいとアドベンチャーだけど、僕と一緒なら平気さ!!
ってな乗りで、2頭で、畠デートして、作物食い荒らすんだろうなぁ。。。
そう思いながら鹿の恋鳴きの声を聞くと、悲しいよりも、腹が立ってくるかも。
