この数ヶ月、3分の1くらいまで読んで、止まっていた
「塞王の楯」今村翔吾・著
を、この数日で読了。
章立て最後から2番目の、“塞王の盾” の章に、ぎゅぅっと引っ付かまれた。
それまでの、筋立ての全部が、その章に雪崩れ込むような感覚になって読んでいた。
“塞王の盾” の章、何度か読み直すだろうな。
この数年で、同一著者の著作を複数読みたくなったのは、
カズオイシグロ氏と、ケン・リュウ氏。
夏の最初の頃、本屋さんに行ってケン・リュウ著の短編集を2冊買った。
「もののあわれ」を読んで、他の作品も読んでみたくなったのだ。
その内の1冊、
「紙の動物園」
ケン・リュウ 著、古沢嘉通・訳
読了。
「紙の動物園」(短編集)は、読み終わった後の気持ちへの揺さぶりに、しんどい気持ちになる短編がいくつかあった。
見ない振りをしていた世界を、認識させるからなのだと思う。
もう1冊、
「神々は繋がれてはいない」
ケン・リュウ 著、古沢嘉通・訳
読み始めている。