8月6日 午前8時15分。
太田川沿いで、1分間、サイレンが鳴り続いた。
太田川上流のサイレンは、川の増水時に鳴る。
けれど、今日は77年前の惨事を悼むためのサイレン。
朝から(朝だからこそ)、集落で、草刈機やら、耕耘機やらの音が鳴り響いていたのだけど、川からのサイレンに、そうした音は止んだ。
サイレンが止んだ1分後、日常の音が、少しずつ再開。
その音の向こう、川下の方からは、サイレンの木霊がしばらく続いているような気がした。
もしかすると、私の耳鳴りかもしれないし、里山が、もう暫くの黙祷を続けていた音なのかもしれない。
