山科唐辛子を、自家採種で作付た。
山科唐辛子は、「唐辛子」と名前が付いてはいるが、辛味のほぼない唐辛子で、炒め物などにすると美味しい。
このところ、実りだしている。
艶々していて、濃い緑で、少し太くて丸みがある実。
なかなかに良い感じだ。

が、しかし、作付け畝の中に、山科唐辛子っぽくない実を付けている株が何株かある。
細長く、色が薄く、艶が幾分薄れている。
山科唐辛子の実として成立しているのだろうか?
こう言う時には、試食をしてみることにしている。
もいで口に放り込んで噛みしめた。
「山科唐辛子」の実なんで、辛くない、はず。
だったんだが、ぶわぁと吐き出して咳き込んだ。
辛い!!
鷹の爪並みだ。
咳、涙、鼻水、止まらず、大急ぎでトマトの畝に行って、トマトをもいで頬張った。
ふたつ程飲み下したら落ち着いた。
昨年、鷹の爪と、交雑した子孫かな?
ん~?
もしかして、新品種を、私作り出したんじゃない?
山科唐辛子×鷹の爪
辛味のある山科唐辛子、誕生なんじゃなかろうか。
いや、辛いんだから、もう山科唐辛子じゃないか。。。
今秋、また自家採種してみて、来年も同じような実が生るのなら、そう考えても良いかも。
そうしたら、名前を付けてみようか?
字を、取って「野冠唐辛子」なぁんてね。
(畠の真ん中で、鬼が笑うことを、ごちゃごちゃと、暫し思っていた。)
