夕刻の里山西面。
向き合う里山の影が、冬より東側へかなりずれた。
若葉の緑はまだ。
でも、葉を落としている木々の枝の重なりは、冬の枯れ色とは違う。
ふわふわ柔らかい感じだ。
その上を、日の落ちる方向の里山に向かって、鳶が旋回しながら飛び去って行った。
春が熟成していっている。