暮らし始めた家の部屋を区切っている、襖や障子の手を掛ける位置が低い。

少し膝を緩めて屈まないと、手先が届かない。



昔の人は背が低かったのだろうな。
(その分、手先の位置も下だった。)

などと思っていたのだけど、今日、座敷に座っていて、障子に手を掛けて開けた時、
あっ
と、気が付いた。

障子は立っては開けない。
座って、膝を立てた位置で開けるものなんだ。

日本人を長くやっているくせに、迂闊なことだ。

座敷で灯して眺めていた、蛍籠。
蛍籠に、父が豆電球を入れる細工をしてくれた灯り。
夏に、灯す時には、浴衣を着るとか、もうちょい、日本家屋に馴染んだ生活が出来るようになっているだろうかな。