「クララとお日さま」

カズオ・イシグロ 作、土屋政雄 訳、早川書房


を、昨夜読了。

色々あって、明日も色々あるから、

ともかく眠ろう。

って、横になったものの、眠れない。

くるくる、いろんなことが頭を廻ってしまう。

しゃぁない。こう言う時は、頭から「色々」を追い出すためにも、読書。


で、結局、最後まで(解説まで)、読んでしまった。


三部まで読んで、読み止められなくなった。

ふと、

これはケアラたちの物語なのではないか。

と思った時、ページを閉じることができなくなった。


語り手クララのひたむきなあり方を持ってケアできたら、どんなにか良いだろう。

最後にひとりになった時、

良い関係だった。

と、色々を思い出すことができたら、どんなにか良いだろうか。


泣きはしなかったが、泣きたくなった。


明けて今日、

「あなたの人生の物語」

テッド・チャン 作、公手成幸 訳、早川書房

を読み直そうと、本棚から出して来た。

「クララとお日さま」と似た物語と言うわけではないのだけど、底にある何かが、繋がりあっているような気がする。