春先に、アシナガバチが、洗濯物干場に巣を作った。
駆除も考えたが、青虫を巣に運ぶ姿を目撃してから、
こいつらは、私の味方だ。
としか思えなくなり、駆除は止めてしまった。

アシナガバチは、攻撃的ではないようだ。
とは言え、刺激すると攻撃して来る。
刺されると、アナフィラキシーに成るかもしれない毒を喰らうことになる。

毎朝、洗濯物を干しに行く。
ちらりと、巣を見ながら、ゆっくり静かに洗濯物を干す。

面白いことに、私が洗濯物を抱えて干場に出ると、巣にいる蜂たちが、一斉に羽を震わす。
私の方は、動きを止めて蜂の巣を見ている。
時により、巣の蜂が1匹飛んで来て、途中で引き返したりもする。
暫くすると、巣の蜂の羽の震えが収り、蜂たち、常の動きになるので、そうしたら洗濯物を干し出す。

私の思い込みかも知れないが、
蜂たち、「私」を認識しているのではないかと思っている。

この大きな生き物は、攻撃はしてこない。

と見分けてくれているように思われてならない。

8月から9月が、アシナガバチの最盛期。
この時期が一番興奮しやすく、攻撃的になりやすいとか。
(新女王が誕生する時期に当たるのだそうだ。)
洗濯物干場には蜂用殺虫剤を常備している。
新女王が誕生し、巣は終息、新女王は越冬に入る秋まで、殺虫剤を使うことがありませんように。