家人の障害は複合していて、構音障害もある。

(呂律が回らない。)

聴力の方は、複数の音を同時に聞き分けることが難しい。


そうは言っても、お互い、ゆっくり話せば、大概、内容は分かって会話が成立する。

問題が発生するのは、お互い、どうしても伝えたくて話す(ゆっくり話す)内容ではなく、何となく話す、他愛のない内容の方。


枕元に置いたタオルが見当たらなくて、

どこ行ったんだろう?

と、ブツブツ言ったら、

「小松菜タオル?」

と家人言う。

私「?」

家人「パンダのタオル」

私「?」


つまり、家人、

「小松」(タオルに印字してある)のロゴのあるタオルは、布団に巻き込んだんだろう。

と、言っていた。

(探したら、その通りだった。)


まぁ、家人の呂律と私の聞き取りミスだけの問題ではない。

私自身の問題も結構ある。

言語リハビリを受ける日、

私「今日はカピバラするんだよね?」

家人「?」

私「カピバラ?カタハラ?」

家人「パタカラ、だろ。」


「パタカラ」と言いながら口を動かす練習が、鬼天竺鼠に私の頭の中で変換されてしまっている。


聞き間違え語彙集を作っていったら、面白かろうね。