「ことり」 小川洋子・著

最後で、自分でも正体不明なほど泣いた。

そこまでは、淡々と読んでいたのだけど。

ストーリーが波乱万丈でもなく、紆余曲折複雑に絡み合うでもなく、サラサラ(時々チャポンと引っ掛かりはあるけど)流れて行くだけのように思って読んでいたのだけど。

最後も、静かにスゥっと消灯するような、そんな終わりかただったのだけど。

何故だか泣けた。(多分、私側のタイミング、みたいなものもあったのだろうな。)

 

「騎士団長殺し 第一部 上・下」 村上春樹 著

何なんだ?この話は??

推理小説みたいでもあるし、怪談、オカルト、ホラー、ファンタジーっぽくもあるし、隠された歴史の物語とか、恋愛小説めいてもいる。

「ある画家」の私小説?

何だか訳がわからないけど、面白い。

すごいよね。これだけ要素が入り混じっていて、なおかつ、破綻せず、面白いって。

 

「騎士団長殺し 第二部 上」 村上春樹 著

「下」は、母が読み中。母の読了後、私に回って来る。

楽しみ~。

 

「夜のピクニック」 恩田睦 著

読んで、つくづく思ったのは、

本には読むべき時間(年齢って言ってもいい)がある。

ってこと。

この本、多分、私には、読むタイミングが遅すぎた。

もう10年~20年前に読んでいたら、過ぎ去った自分の10代後半の気持ちの揺れ動きを追想して、感慨に浸ったと思う。

今の私には、遠すぎて、その感慨に至れない。

もしかすると、後10年くらいしてから読み直すのが良いのかも。

人は年齢とともに、子供に戻って行く、って言うものね。

 

読みかけ:

「女王ロアーナ、神秘の炎」 ウンベルト・エーコ 著

超面白いんだけど!だけど、、、

自分の読書蓄積量の貧弱さを思い知らされる。

読んでいる本の内容の蓄積が多ければ多いほど、楽しめる。

楽しむためには、本を読め。

って本。