走りに行く時は、首にエマージェンシーホイッスルをぶら下げて行く。
必ずしも、山の中に入ると言う訳ではない。
車も通る山際の舗装道を行くことの方が多い。
何となくの御守りとして、ぶら下げることにしていた。
午後、走りに出た。
山際の道をトコトコ走っていたら、前から、ロードバイクのライダーさんが、チャッチャッとカッコ良くやって来た。
(国道191や県道177ではライダーさんをよくみかける。)
すれ違う時、
「この先に、かなり大きな猿がいるよ!」
とお声掛けしてくれた。
ひょえ~猿?!
しかも大きな?!
このところ、暮らす集落にも数頭の猿がやって来て、作物を荒らしている。
集団だと、猿は、怖い。
かと言って、家に帰るには、この道を進むしかないのだ。
ぶら下げていたエマージェンシーホイッスルを咥えた。
200m程行った先、猿がたむろしている。
確かに一頭はかなり大きな猿だ。
小猿らしいチビもいる。
どけ!
と念じてホイッスルを吹いたのだが、音がしない。
音穴まで咥え込んでしまっていたらしい。
咥え直して吹いた。
すごく甲高い大きな音がする!
猿、ワサワサっと、山側の斜面に退散。
私、ホイッスルを吹きながら通過。
猿、音に驚いたのかな?
私の念が通じた?
それとも私の形相が凄かった?
まぁ良い。
私は無事帰宅でき、猿たちは山に帰った。
初めて使ったエマージェンシーホイッスル。
走る時には忘れずに。
