昨年、柿の木に掛けた巣箱に(おそらくシジュウカラ)が営巣したものの、獣に襲われて叩き壊され、中の卵(もしくは雛)が獣の餌食になってしまった。
生き物の営みの一環なのだから、とは分かっていたが、私としては、それなりのショックを受けていた。
自分が心を掛けたものが、ひっちゃかめっちゃかにされると、心は痛み、めげて臆病になる。
その後、そのことを知った父が、気が向いたら、また掛けてみろ、と、巣箱を作って送ってくれていた。
が、どうしても掛ける気持ちにならない。
本当なら、春の巣作りが始まる前、1月くらいまでに巣箱は掛けて、鳥たちに、
ここに巣を作っても大丈夫そうだ。
と、視察点検をしてもらう期間をとった方が良い。
2月も下旬。
このところ、小鳥たち(シジュウカラだろう)が頻繁に家の周りにやって来る。
何だか、
新居を探しているんです。よい家はありますか?
と、日々鳴きつかれているような気分になった。
部屋の隅に鎮座させておいた父の巣箱にようやく手を伸ばした。
今度こそ、獣にやられない場所で、営巣してもらうのだ。
樹の幹に括り付けると、枝を伝って獣が登る。
人家に隣接したところなら、樹よりは安全だろう。
かと言って、人が頻繁に行き来するところも鳥は遠慮するだろう。
で、裏の納屋の柱に括り付けた。
ここは畠と野原に接している場所で、私がたまに草刈りに来るくらいで人は通らない。
小型の獣が行き来する可能性はあるが、こうした柱に登るのは、そこそこ大変だろう、と予想。
それでも獣が来そうなら、下に防獣ネットでも設置するか。。。
気が乗ったものだから、これまた父が以前くれた、再生紙巣箱をついでに掛けた。
これは樹の幹に掛けた。
獣が。。。とは思ったが、かなり細い幹で、下枝は全部切り払った。
ここも、様子を見ながら、危険なようなら、防獣対策だ。
獣かぁ。。。。。
小鳥たちの巣箱、もなんだが、畠の方も、そろそろ色々考えなくては。
春、鳥も、獣も、人も、動き出す。