この日曜(9/16)、しわいマラソン(88kmエントリー)をスタートしたものの、途中で走り続かず、リタイアした。

10kmくらいで頭がフラフラし始めた。

まぁ歩けたので、最寄りのエイドまでは自力で行けた。

 

水をいただいて、座って休ませてもらい、スタート地点(ゴール地点でもある)まで車で送っていただいた。

エイドや係の方たちの優しい対応に感謝し、これ以上走らなくていいのだ、とホッとする一方、情けない思いで(車はマラソンコースを通って温井ダムまで戻った)窓の外を見ていた。

本当は自分の脚で、この道を行くはずだったのだ。

 

この2年、天候の影響でしわいマラソンは2度中止になっている。

その2回、私はしわいマラソンのスタートを見送った。

今年開催できたことは、本当に良かった。

今年、私がスタートできたことも、良かったと思っている。

ゴールできなかったことも、私にとっては良いことだった。

 

2年というのは、案外長い時間の経過で、その間に、色々なことが変わって行ってしまう。

それを、自分で心底から身体の経験としても納得するためのスタートだったのだろうとも思っている。

これからは、走るにしても、何をするにしても、別のスタート、別の走り方、別のやり方をしていくことになる。

 

ゴールしなくてもいい。

 

この当たり前のようで、今まで納得できなかったことを、何故だか今は、そうなんだな、って思っている。

 

温井ダムから走り出して、山道沿いを登って行くと、山山椒の香りがずっとしていた。

その内、空が白んで夜が明けた。

また走りたいと思う。

スタートすること。

ゴールできるかどうかは、その次のこと。