私の畠には、広島市安佐動物公園の草食動物たちの糞から作った堆肥をもらって入れている。

堆肥は動物園側が、熟成処理してから持ってきてくれるのだが、私はそれをさらに何ヵ月か畠に寝かしておく。
キノコなんかも生えて来て、土のような匂いになってから使う。
藁や木屑なども混じっていて、堆肥としては、なかなか良いのじゃないかなぁ、と思う。

それに、この堆肥を使っていると、何だか楽しい。
この藁屑は象さんが敷き藁にしていたのかもなぁ。
とか、
この木屑は、キリンさんが囓った枝かもなぁ。
とか、色々想像してしまう。
今日、耕した跡を整地していたら、さらに想像を刺激するものを見つけた。


毛玉だ。
何の毛だろう?
こんなモコモコの毛をした草食動物って?
もしかしたら、ライオンとかの毛が紛れたんじゃ?

堆肥を入れたトマトの畝で、暫し、毛玉の主を想像していた。

畠には、実物でアナグマだのイノシシだの来ているが、それ以外でも、バーチャルでアフリカ由来の獣たちも来ているってことだ。
獣たちの協力で、畠の野菜は育っている(害も受けるけどね)。