今冬は実に雪日が多い、と言う気がする。
昨日から雪。
雪の日は幾分寒さがきつくないように感じていたのだが、今回は猛烈に冷える。寒い。
昨日、午後から収穫した葉物野菜の出荷準備をしていたら、身体が冷え切ってしまって、家に戻りストーブの前に立っていても歯の根が合わない。
指の感覚が殆どなく、夕食の準備ができない。
身体にまともな感覚が戻ったのは、
一体どういう天候じゃ。
とブツブツ愚痴りながら、夕食の湯豆腐(こういう日は鍋物じゃなきゃね)を食べ、炬燵で足を小一時間も温めた後。
そして今日は、、、、、
雪日だ。
吹雪だ
雪風巻だ。
陽が差しても、気温は日中、マイナス値からピクリとも上がらない。

凄まじい風で、里山の木々の雪が吹き払われてしまう。
農地のマルチシートやら、防草シートやら、トンネルビニールが吹き飛ばされる。
昨日から今日に掛けて、シート、ビニールの掛けなおしを(同じところ)4度やった。
(さぼった訳でもない。飛ばされるたび、これでもか、と資材補強はしたのだ。それでもすっ飛んだ。)
明日もすっ飛ぶかな?
この調子だと雪と一緒に瓦が風で飛ぶかもな。
(今暮らしている農地近くの集落では、過去、そう言うことがあったのだそうだ。)
 
冬の神様は、どんな姿なのだろう?
荒ぶる姿はしていないような気がする。
端整で静穏な表情。
隙もなく無駄もない身のこなし。
美しい高い声で歌う。
形の良い白い指を山の頂に置くと、全ての事物がその冬の神様の降臨に呼応して、それぞれのあらん限りの力で叫び歌うのではなかろうか。
 
次の雪雲が山を越えて来る間の晴れ間。
山斜面を風に吹き飛ばされた雪が駆け下りて来る。